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「最強」打撃陣と「最弱」投手陣──極端なアンバランスが招いた2年連続最下位【追っかけライターがつける、東京ヤクルトスワローズ2014通信簿】

各球団の今シーズンの通信簿をつける企画。最終回は、2年連続セリーグ最下位となった東京ヤクルトスワローズ。シーズンを通してチームの動向を追ったライターに今季のチームを総括してもらった。

2014/12/31

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 打高投低──。2014年のヤクルトを一言で表するなら、この4文字に尽きる。いや、正確にはその前に「極端な」とつけなければならない。

 打撃陣がセリーグトップのチーム打率.279、両リーグNo.1の667得点を叩き出す一方で、投手陣は両リーグワーストのチーム防御率4.62。この数字が、いかに投打がアンバランスだったかということを物語っている。

館山、小川、バーネット・・・・・・主力に相次ぐ故障の〝誤算〟

【投手1点】
 したがって投手に関しては、どうしても評価が厳しくなる。ただし、〝誤算〟が多かったのも事実だ。もっとも大きかったのは、右ヒジ手術からの復活が見込まれていた館山昌平がふたたびメスを入れることになり、結局は一度も1軍のマウンドに立てなかったことだろう。

 さらに追い打ちをかけるように、今季はエースとしての働きが期待されていたプロ2年目の小川泰弘が、4月18日の阪神戦(甲子園)で打球を右手に受けて骨折。離脱は3カ月近くにも及んだ。あわよくば2ケタ勝利も……と期待されていたドラ1ルーキーの杉浦稔大が、開幕前の右ヒジ靭帯断裂で大幅に出遅れてしまったのも痛かった。

 ブルペンでは2012年のセーブ王、バーネットが開幕早々に左ヒザ後十字靭帯を断裂し、こちらも2カ月半におよぶ離脱を余儀なくされた。その間は新外国人のカーペンター、抑えの経験がある山本哲哉、そして開幕直後に先発からリリーフに転向したドラフト3位ルーキーの秋吉亮らを代わる代わるクローザーで起用するも、その役目を完全に託すまでには至らなかった。

 それでも秋吉がシーズンを通しておもに中継ぎで好投を続け、チーム最多の61試合に投げて防御率2.28という成績を残したのは、大きな収穫だったと言える。

「打撃」は満点も、小さくなかった「守備」のマイナス

【野手3点】
 野手に関して言えば、攻撃面ではほぼ満点と言っていいだろう。日本人右打者の年間新記録となる193安打を放った山田哲人を筆頭に、雄平、畠山和洋、川端慎吾、そしてバレンティンと5人のバッターが打率3割に到達。これは、いずれも日本一に輝いた1978年、2001年の4人を超える球団新記録である。

 また、バレンティンは4年連続本塁打王こそ逃したものの、左アキレス腱痛と闘いながら31本塁打を放ち、山田29本、雄平23本など、一発の怖さも十分に兼ね備えていた。

 もっとも打つだけが野手の仕事ではない。両リーグワースト2位の97失策のほか、記録上はエラーにならないミスも多く、守りでピッチャーの足を引っ張ったのも紛れもない事実であり、そのぶんはマイナスの評価になる。

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