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【9月20日~22日 展望】今季のパ覇者を争う対決。第1戦は千賀vs大谷、第2戦は武田vs有原

9月20日から22日までの展望だ。

2016/09/21

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<パリーグ>

1位・ソフトバンク(9勝1分)-日本ハム(13勝1分) ヤフオクドーム
 
 今シーズンを占う天王山2連戦になる。この2戦では決着しないものの、ペナントの趨勢がどちらに傾くかは注目したい。ゲーム差なしでソフトバンクが首位を行くが、どちらにも優位性はない。ホーム・ソフトバンクの先発は1戦目が千賀、2戦目が武田になる。千賀は雨天中止の影響で10日以来の登板となるが、休養十分とみるか、逆効果が生まれるのか。日本ハム戦は今季4戦に登板しているだけに、もはやお互いを知り尽くした中で対戦する面白さはあるだろう。ただ、ソフトバンク戦を得意としているレアードを封じ込んでいるのは大きい。武田は日本ハム戦の防御率6.57と苦手にしているが、どう立て直すことができるだろうか。ペナントだけの戦いではないだけに、しっかりと抑えたい。打線は上向き加減だ。2番に本多を入れてから打線が回るようになってきた印象だ。内川、松田といったこれまでホークスを支えてきたベテランたちが力を出してきており、戦える準備ができている。
 
 日本ハムは初戦がエースの大谷、2戦目が有原との情報だ。大谷はソフトバンク戦の防御率が1.74で、ヤフオクドームでも防御率1.84と苦にしない。リアル二刀流、先頭打者本塁打を放ったのもこの球場で、大谷が輝いた印象は強い。起用法も気になるところだが、調子が上向いてきたホークス打線を黙らせたい。大谷本人からしてみれば、この大一番はしっかり締めたいはずだろう。2戦目の有原はソフトバンク戦3勝3敗で五分と悪くないのだが、心配されるのは後半戦になってソフトバンク戦3連敗、それ以外を含んでも6連敗中という点だ。投球に入る時のクセが出始めているように思える。果たして修正できているのかどうか。2戦目は打撃戦になる可能性は高い。打線は西川、近藤の1、2番コンビに注目したい。比較的手堅い栗山監督の野球は、ここへきて少しずつ変化を見始めている。若くて乗ったら止められないタイプの二人がどういう攻撃のメッセージを送るのか楽しみだ。陽が故障なのが残念だが、主砲の中田には勝負強い打撃が求められる。大谷と並んで、ここで活躍できるかだろう。

 

3位・ロッテ(13勝)-5位・楽天(9勝) QVCマリン
 
 20日に雨天中止となったため、21日が今カードの初戦となる。CSに向けて準備を進めるロッテは、ここのところなかなかスカッとしたゲームができていない。そろそろエンジンの回転数を上げていきたい。初戦の先発はスタンリッジが上がる。24試合に先発するなど、ローテーションをほとんど守ってきているが、防御率は3.97と悪く心配される。日本ハムは得意なほうだが、状態を上げられるか。2戦目は石川が先発しそうだ。夏場に状態が落ちそうになったが、何とか持ち直した。前回の楽天戦では完封勝利を挙げ、投手陣で1番状態がいい。打線は荻野が故障で抹消された。岡田―荻野の形が崩れるのは痛いが、清田の底力に期待したい。角中、鈴木は安定している。清田が復調さえすれば、チーム状態は大きく変わる。今季からムードメーカーを買って出た男がどう這い上がるか。
 
 楽天は前節、西武に負け越して5位に転落した。チームとして目標を失った今、モチベーションを保つのはやや厳しいといえる。初戦の先発は美馬が上がる。自身初となる2ケタ勝利まであと一つと迫っている。今季4勝のロッテ戦で果たしたいところだ。2戦目は菊池になりそう。菊池は前回登板のソフトバンク戦では2回途中でノックアウト。このままでは信頼を失くしたまま今季を終えることになる。打線はエース級が来ると打てない状況を打破したい。スタンリッジ、石川をしっかりと叩きたいところだろう。外国人頼みの打線からどう脱却していくか。岡島、茂木、島内らがカギとなる。

 

6位・オリックス(11勝)-4位・西武(12勝) 京セラドーム
 
 昨日からは始まった3連戦の2、3戦目だ。オリックスは前日、ルーキーの青山が登板したが白星を飾れなかった。2戦目は松葉、3戦目は金子になりそうだ。西武戦は今季完投をした相手だが、その後は打たれてもおり、しっかり勝ちきって締めたい。3戦目の金子は前回の日本ハム戦で8回途中まで1失点の好投を見せている。打線は絶好調の糸井が盗塁王をかけて、ひた走る。対戦相手の西武には、盗塁数2位の金子侑がいるだけにこちらの争いも注目だ。
 
 西武は初戦の先発は岸が務める。あと2勝で2年ぶりの2ケタ勝利となるため、是が非でも勝ちたいだろう。前回登板では10回135球の熱投をみせた。2戦目はウルフか。来季の戦力になるのか見定める機会になるだろう。現在のところ、何のために獲得したか見えない状況だ。打線は、好調をキープしている。秋山の状態が上がり、浅村、ホームランのタイトルを狙うメヒア、栗山、下位打線の起爆剤・山川。打線に切れ目がなくどこからでも得点が奪える。

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