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他球団に“電撃放出”…プロ野球、トレードor人的補償でまさかの移籍となったドラフト1位選手6人

2025/08/07

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産経新聞社



田中正義(北海道日本ハムファイターズ)

日本ハム・田中正義
・投打:右投右打
・身長/体重:188cm/96kg
・生年月日:1994年7月19日
・経歴:創価高 – 創価大
・ドラフト:2016年ドラフト1位
 
 ドラフト会議では5球団が1位指名で競合するなど、大きな注目を集めてプロ入りした田中正義。思うような活躍ができず放出されたが、移籍先で大きな飛躍を遂げた。
 
 創価大時代には最速156キロを計測し、ドラフト会議の目玉選手となった田中。5球団から1位指名を受け、抽選の末に福岡ソフトバンクホークスへ入団した。
 

 
 即戦力として期待が寄せられていたが、プロ入り当初から故障に苦しんだ。
 
 2021年は18試合に登板し、1ホールド、防御率2.16を記録したが、翌2022年は右肩痛で出遅れ、わずか5試合の登板に。同年オフに近藤健介のFA人的補償として、北海道日本ハムファイターズに移籍となった。
 
 新天地で迎えた2023年は、開幕一軍入りを果たすと、4月半ばから守護神に抜擢。同年は47試合登板、2勝3敗8ホールド25セーブ、防御率3.50とブレイクのシーズンとなった。
 
 昨季は自己最多の53試合に登板し、4勝4敗12ホールド20セーブ、防御率2.17の好成績をマーク。今季も開幕からブルペンを支える活躍を見せている。環境の変化が飛躍のきっかけとなった好例と言えるだろう。

 

 
【了】

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