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優勝候補のジャイアンツが思わぬ苦戦?巨人、上位浮上へのキーマン6人

2025/07/12

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産経新聞社



トレイ・キャベッジ

trey cabbage
投打:右投左打
身長/体重:188cm/92kg
生年月日:1997年5月3日
経歴:グレインジャー高 – エンゼルス – アストロズ
 
 読売ジャイアンツの長打力不足を補う起爆剤として、今季加入したトレイ・キャベッジ。前半は好調な打撃を見せたが、徐々に成績が落ちている。
 
 開幕戦の3月28日に「2番・右翼」でスタメン出場すると、第4打席に来日1号本塁打をマーク。翌29日にも第3打席に3点本塁打を打ち、球団外国人選手として初の開幕から2試合連続本塁打を記録した。
 

 
 そして、5月までに7本塁打を放ち、巨人の長打力不足は解消されたかに思えたが、以降はその打撃に陰りが見え始める。
 
 5月は月間打率.292を記録したが、6月の月間打率は.129にまで低下。スタメンを外れる試合も多くなっていくのである。
 
 それでも前を向くキャべッジだが、7月1日の阪神戦では1-2の場面で代打で出場して右前打を放つも、二塁を狙って憤死。試合後の監督インタビューでは、阿部慎之助監督に苦言を呈されていた。
 
 持ち前の常に全力を尽くす姿勢が、空回りしてしまったのだろう。しかし、すぐに汚名返上の場面が訪れる。
 
 7月4日の広島戦、8回裏1死走者なしの場面で代打で登場し、85打席ぶりの第8号決勝本塁打を放ってみせたのである。
 
 ここまで、71試合の出場で打率.238、8本塁打、27打点のキャベッジ。この本塁打をきっかけに、開幕当初の勢いを取り戻せば、相手チームの脅威となるだろう。

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