記憶に残る対決…高校時代に名を馳せたライバル6組。大舞台でしのぎを削った選手たち
2025/07/12
産経新聞社
山岡泰輔・田口麗斗
甲子園出場を懸けて戦った2人が、山岡泰輔と田口麗斗だ。
山岡泰輔は瀬戸内高、田口麗斗は広島新庄高の出身。高校3年夏を迎えるまでにも、両者はさまざまな場面で投げ合うライバル関係だった。
今でも語り継がれるのは、2013年・夏の広島県大会決勝だ。甲子園まで残り1勝という状況の中、山岡と田口は序盤から快投。中でも山岡は広島新庄高を完璧に封じ込め、15回を投げて被安打1、15奪三振で無失点のピッチングを見せた。
対する田口は13安打を許したが、同じく15回を無失点。決着がつかず再試合となり、再び山岡と田口が先発マウンドへ。再試合も0-0の行進が続いたが、8回裏に瀬戸内高が1点を加え、1-0で勝利を収めた。
2日間で田口は23イニング、山岡は24イニングを投げ切り、近年稀に見る名勝負を繰り広げた2人。その後、山岡は社会人を経由して、田口は高卒でプロ入りを果たし、現役で腕を振り続けている。