恐るべし日本ハムの”再生工場”!ファイターズ移籍で復活・躍進を果たした選手6人
2025/07/05
産経新聞社
齋藤友貴哉
投打:右投左打
身長/体重:184cm/92kg
生年月日:1995年1月5日
経歴:山形中央高 – 桐蔭横浜大 – ホンダ
ドラフト:2018年ドラフト4位
150キロを超える重い直球とフォーク、スライダーなどを武器にする齋藤友貴哉。阪神タイガースでの4年間では、四球から自滅するパターンが多く不安定な投球が目立った。
そんな中、なかなか一皮向けない齋藤に、転機が訪れる。2022年オフの、北海道日本ハムファイターズへの移籍である。
移籍初年度の2023年は、右膝前十字靱帯断裂の影響で一軍・二軍の実戦登板はなしに終わるも、昨季に覚醒を果たす。
2024年シーズン後半にブルペンの一角を担うと、レギュラーシーズン終了までに13試合連続無失点を記録したのである。
同年9月23日の西武戦では自己最速の160キロをマークし、10月5日の楽天戦ではプロ初セーブを記録。同年はキャリアハイの25試合に登板し、1勝1敗、1セーブ、防御率1.71の成績を残した。
なんと言っても、阪神時代に7点台、4点台、5点台と高かった防御率が、1点台に改善したのは素晴らしい限りである。
齋藤の覚醒は、技術面の向上だけでなくメンタル面の強化も要因と思われる。四球を怖がらず、思い切り投げ込む感覚を掴んだことで、本来のストレートの強さが活かされるようになったのだろう。
今季もリリーフの一角として、安定感のある投球を見せている。今後のさらなる飛躍に、期待せずにはいられない。