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恐るべし日本ハムの”再生工場”!ファイターズ移籍で復活・躍進を果たした選手6人

2025/07/05

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産経新聞社



水谷瞬

日本ハム・水谷瞬
投打:右投右打
身長/体重:193cm/100kg
生年月日:2001年3月9日
経歴:石見智翠館高
ドラフト:2018年ドラフト5位
 
 水谷瞬も、北海道日本ハムファイターズに移籍して花開いた選手の1人である。
 

 恵まれた体格から繰り出される長打力、俊足などが特徴の水谷。しかし、福岡ソフトバンクホークスでは厚い選手層の壁に阻まれ、一軍出場の機会が遠のいていた。
 

 
 ソフトバンクに入団後、5年もの間、二軍や三軍での出場機会しか得られずにくすぶっていたことになる。
 
 そんな水谷に、チャンスが訪れる。2023年オフの現役ドラフトでの、日本ハム移籍である。

 
 迎えた2024年、プロ入り後はじめて一軍に登録された水谷は、4月11日のソフトバンク戦で「6番・左翼」で出場し、プロ初安打・初打点を記録。
 
 同年のセ・パ交流戦では全18試合出場で28安打を放ち、交流戦最高打率.438、3本塁打、13打点の成績を挙げ、交流戦MVPに輝いたのである。
 
 9月4日のソフトバンク戦では、5-5の場面で逆転のタイムリーヒットを放った。その際、感極まって塁上で涙を流す場面には、胸を打たれた。
 
 同年は97試合の出場で打率.287、9本塁打、39打点とキャリアハイの成績をマークした。水谷の覚醒は、首脳陣の指導もさることながら、環境の変化、選手に公平に機会を与える新庄剛志監督の方針も要因だろう。

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