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恐るべし日本ハムの”再生工場”!ファイターズ移籍で復活・躍進を果たした選手6人

2025/07/05

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産経新聞社



tanaka、shinjo、mizutani

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 プロ野球の世界では、環境の変化によって苦しんでいた選手が復活、覚醒した例が少なくない。野村克也監督が選手を復活させた際には、「野村再生工場」という言葉が使われた。近年では、新庄剛志監督率いる北海道日本ハムファイターズに移籍した選手が復活、覚醒を果たしている。今回は、日本ハムに移籍して飛躍した選手を紹介する。(文・シモ)

田中正義

日本ハム・田中正義
投打:右投右打
身長/体重:188cm/96kg
生年月日:1994年7月19日
経歴:創価高 – 創価大
ドラフト:2016年ドラフト1位

 
 最速157キロの直球で、創価大学時代から注目を集めた田中正義。だが、福岡ソフトバンクホークスではケガの影響で、満足な登板ができなかった。
 
 ソフトバンク時代での最多登板数は、プロ5年目の18試合。ソフトバンク時代の6年間はその実力と裏腹に、くすぶり続けていたのである。
 

 
 そんな田中の飛躍のきっかけは、プロ7年目の2023年、日本ハムへの移籍だろう。
 
 移籍1年目は抑えの石川直也の離脱にともない、抑えとして活躍。この年の田中は、47試合の登板で2勝3敗、25セーブ、防御率3.50と過去最高の成績を残した。
 
 昨季は、53試合の登板で4勝4敗、20セーブ、防御率2.17とさらに登板数を増やし、2年連続のオールスターにも選出された。

 
 時には笑顔を見せながら楽しそうに投げる姿、150キロを超えるストレートの威力に磨きがかかったところが、ソフトバンク時代との違いである。
 
 田中の例は、一歩間違えば引退までちらついた野球人生が、環境の変化と配置転換で輝いた好例だろう。

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