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先発候補10人以上!? 松坂大輔の加入で、工藤ホークスの先発ローテ争いはさらに熾烈なバトル

 2014年シーズン、日本一に輝いたホークス。大型補強を行って勝つことを強いられたチームは、苦しみながら悲願の日本一を果たした。次なる称号は連覇。その険しい道程を勝ち抜くため、投手陣の補強に動いたホークス。コマは揃った。いや、揃いすぎた。工藤公康新体制の下、どんな先発ローテが組まれるのだろうか。

2014/12/17

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ホークス投手王国へ! 狭き先発ローテ枠は誰の手に

 2014年はどちらかと言えば、「打」のチームだった。とはいえ、先発投手候補の名前を挙げればキリがないほどに豊富である。

 エース攝津正を筆頭に、ローテーションを守ってきた中田賢一、ジェイソン・スタンリッジ。後半戦でチームを救った大隣憲司、武田翔太。若手の飯田優也、東浜巨。来季再びローテ入りを狙う岩嵜翔、帆足和幸。そこに新戦力として松坂、さらにはリック・バンデンハークの加入も濃厚と見られる。バンデンハークは韓国サムスンに所属する196センチの大型右腕。09年WBCにオランダ代表として出場し、今季は韓国リーグの奪三振王に輝いた本格派。何とも贅沢な話だが、この中から先発投手6人が決まる。

【参考データ:2014年先発投手】
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 工藤監督は「先発ローテ6枠を固めてしまうと、どこにも入る余地がなくなってしまう。常にひとつ空けておいて、その枠を競争してほしい」と発言している。

 これまでの実績を踏まえて5人は確定。そうすると、攝津、中田、スタンリッジ、大隣、松坂はほぼ安泰ということだろう。開幕までに残り1枠の競争が激化しそうだ。

 実質的には春季キャンプから本格的にスタートするが、すでに個々のシーズンは幕を開けている。多くの選手がハワイでの優勝旅行を満喫する中、日本に残って練習に励む若手選手もいた。その中の1人が岩嵜だ。福岡県豊前市で専属トレーナーとのマンツーマン自主トレに汗を流していた。

 7年目の今季、先発と中継ぎで18試合に登板し、4勝1敗防御率4.06。納得のいく結果は残せなかった。「今、やらないと」そう言って肉体改造に励み、工藤ホークス1年目でのチャンスをモノにしようと必死だ。

 首脳陣も新たに佐藤義則、吉井理人両コーチを招き、新体制となる。

 2月1日、よーいドン!で始まる春季キャンプだが、どんな選手が十分に準備して仕上げてくるか。どれだけ充実したオフを過ごして、アピールできるか。厳しい先発ローテーション争いに向け、戦いはこの冬からすでに始まっている。

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