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【8月23日~25日セ・パ第36節展望】カープ、優勝マジック点灯なるか?

2016年8月23日~8月25日までの第36節、勝負のポイントはどこにあるか。

2016/08/23

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<パリーグ>

1位・ソフトバンク(11勝1分)-4位・楽天(4勝1分) ヤフオクドーム
 
 前節、2位日本ハムとの天王山を勝ち越したソフトバンクは、ここから不調を脱したい。この3連戦を前に、交流戦MVPの城所を抹消するなど、テコ入れを図るようだ。初戦の先発は武田が上がる。現在2連敗中だが、楽天戦は今季4戦して3勝と結果を残している。カード頭だけにしっかりと取りたい。2戦目は中田か攝津、3戦目は東浜か。東浜はここ数試合苦しんでいるだけに、乗り越えたいところだ。打線の方はまだ調子が上向いていないが、柳田、長谷川に復調の兆しがみえる。特に柳田が元気になるとチームは勢いがつくはずだ。下位との3連戦でチーム全体の調子を上げたい。
 
 楽天は前節、1勝1敗1分け。3連勝のあと、連敗しなかったのを前向きに捉えたい。初戦のマウンドには今季初先発になる菊池が上がる。前週雨で流れた分、しっかりと調整してきた。2戦目は塩見、3戦目は美馬になりそう。塩見は前回登板のロッテ戦で勝利を挙げ、星を五分にした。ここから貯金を多く作りたい。打線の方は、島内が好調をキープ。日曜日はスタメン落ちしたものの、途中出場で2安打をマークした。アマダー、ウィーラーの状態も悪くなく、銀次、藤田らも振れている。上位いじめをしたいところだ。

 

3位・ロッテ(9勝)-2位・日本ハム(8勝) QVCマリン
 
 8ゲームの差はあるが3位ロッテにとって、前を行く日本ハム戦は目下の敵だ。被本塁打が1週間で13本と投手陣の奮起が必要だ。初戦の先発はスタンリッジと発表されている。前回登板は試合を作れなかったが、日本ハム戦は相性がよく、しっかりゲームを作りたい。2戦目は二木、3戦目は唐川と予想する。唐川は前回登板こそ、粘り負けたが、調子は悪くないので、期待したい選手の一人だ。打線の方は、ルーキーの平沢、ナバーロに当たりが出てきた。角中、鈴木が依然、調子がいいだけに、いかに岡田がチャンスメークするかだろう。ホームでの大事な3連戦、負けるわけにはいかない。
 
 日本ハムは天王山を負け越した後だけに、ここからは粘って首位・ソフトバンクに食らいつきたい。初戦の先発マウンドに上がるのはバースだ。ロッテ戦の先発は、シーズン序盤以来となるが、しっかりゲームを作りたい。2戦目は吉川、3戦目は先発転向後、初勝利を挙げた増井になりそうだ。連勝を挙げられるかにも注目していきたい。打線の方は大谷の勢いが止まらず、陽、西川と俊足好打者の状態がいい。中田、レアードら一発のある打者の復調を待ちたい。

 

6位・オリックス(11勝)-5位・西武(9勝) ほっともっと神戸
 
 裏天王山の2連戦。オリックスは、このまま下位に沈みたくない。初戦の先発は故障で戦列を離れていた西が復帰登板を果たす。離脱以前は調子を上げていただけに、もう一度しっかり作り直したい。2戦目は東明か。チーム5連敗から息を吹き返し始めただけに、投手陣で締めていきたい。セットアッパー・吉田一の離脱の影響も気になるところだ。打線の方は若手を積極起用するなか、中島の調子が落ちない。糸井、西野の調子もよく、1番を打つルーキー・吉田正も振れている。チャンスを確実に生かしていきたいところだ。
 
 好調の西武は連勝が止まったが、投打ともに勢いがある。初戦の先発はエースの岸が上がる。2連勝で星を五分に戻し、状態も上向きだ。オリックスは今季初先発になるが、エースらしいピッチングに期待したい。2戦目は、連勝中の多和田が中5日で登板かもしれない。打線の方は、打率がリーグ3位になった好調の浅村、同2位の秋山といい流れを生み出している。秋山が1番に戻るなど、チームは本来の形を取り戻している。復帰した中村も5番に入り、怖さを見せている。勢いに乗ると手は付けられないチームは連勝を飾りたいはずだ。

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