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コンバートで覚醒!捕手から転向してブレイクした名選手6人。才能を開花させた選手たち

2025/05/27

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産経新聞社



飯田哲也

飯田哲也
投打:右投右打
身長/体重:173cm/72kg
生年月日:1968年5月18日
経歴:拓大紅陵高
ドラフト:1986年ドラフト4位
 
 捕手から外野手に転向して成功した選手と言えば、ヤクルトスワローズの黄金時代を支えた飯田哲也だろう。
 
 飯田は、1986年ドラフト4位でヤクルトに入団。当時は代走や捕手で数試合出場していたが、プロ4年目には二塁手として起用される。
 

 
 すると、そのままレギュラーに定着し、同年は117試合の出場で打率.279、6本塁打、33打点、29盗塁の成績を残した。
 
 翌1991年には新外国人ジョニー・レイの加入により、今度は中堅にコンバートされるが、この出来事が飯田の才能を開花させる。
 
 同年は打率242、4本塁打、26打点、15盗塁の成績を残すと同時に、守備ではゴールデングラブ賞を獲得したのである。
 
 そして、翌1992年に「1番・中堅」に定着すると、5月からシーズン終了までの間に27連続盗塁を記録するなど躍動し、野村ヤクルトのリーグ優勝に貢献した。
 
 飯田のプレーで印象に残るのは、なんといっても1993年の常勝・西武ライオンズとの日本シリーズ第4戦だろう。
 
 ヤクルトが1-0とリードして迎えた8回表、2死一、二塁の場面。西武ライオンズの鈴木健のセンター前ヒットを素早く返球し、二塁からホームに生還しようした走者(笘篠誠治)を刺したシーンである。
 
 このプレーでヤクルトを日本一に導いたのだが、今でも強烈に印象に残る伝説のバックホームと言えるだろう。

 

 
【了】

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