多角的な視点で発信する野球専門メディアベースボールチャンネル



Home » プロ野球最新情報 » 日本ハム » 山﨑福也8年ぶりの完封。「苦手投手」戦を制した、初回の狙い打ち【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#249】

山﨑福也8年ぶりの完封。「苦手投手」戦を制した、初回の狙い打ち【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#249】

5月16日のロッテ戦はロッテを得意とする山﨑福也が先発。一方ファイターズは今季すでに2敗を喫している田中晴也をどう打線が攻略するかがポイントだった。

2025/05/18

text By

photo

産経新聞社



日本ハム・山﨑福也

得意と不得意。攻略したのは?

 GWの連戦が終わり、オリックスとの「真昼の首位攻防戦」を勝ち越して、5月中旬、単独首位に立ったファイターズである。ロッテ6回戦(5/16、ZOZOマリン)は久々の関東開催なので飛んで行った。つい先日、幕張メッセ駐車場への移転・新設が報道されたZOZOマリンスタジアムだ。1992年にロッテが川崎から移転して以来だから、もう30年以上のつき合いになる。ビジターチームのファンとしてだけでなく、高校野球ファンとしても毎年お世話になっている。シャトルバスを降りた途端、潮風が吹きつけてきて、「ああ、大沢親分が伊良部クラゲに刺された」って言ってたなぁ、今度は海からちょっと遠くなるんだなぁと感傷的になった。
 
 ロッテ6回戦。先発は山﨑福也と田中晴也だ。日本文理出身の田中晴也は22年の新潟県決勝で見ている。といっても僕は帝京長岡の芝草宇宙監督の応援だから茨木秀俊(現・阪神、札幌出身)サイドだ。実に見応えのある投手戦で、これは2人ともプロ入り確実だなと舌を巻いた。だからパに来た田中晴也と対戦するのを楽しみにしてたのだが、今シーズン、既に2敗(7回無失点、5回2失点)と苦手にしている。
 
 一方、山﨑福也はどうかというと(これは日刊スポーツの受け売りなのだが)オリックス時代からロッテ戦を上得意にしてきたそうだ。通算成績10勝5敗(他球団はトントンか負け越し)、特にZOZOマリンで強く、23年5月18日のたった一度しか負けてない。
 
 というわけで漠然とこの試合のフォーカス・ポイントは考えてあった。得意と不得意。カモと苦手。山﨑福也も田中晴也も相手打線から見ると「苦手投手」になるだろう。その苦手どうしが当たると何が起きるのか。その苦手をどう克服するのか。逆に投手の方はどう相手打線を型にハメていくのか。山﨑福也は伏見寅威と「さちとらバッテリー」だ。つまり、オリックス時代から気心の知れたコンビ。対して田中晴也は寺地隆成とのヤングバッテリー(20歳と19歳!)だ。この対照的なマッチアップも見どころだろう。

1 2


error: Content is protected !!