まさかの“放出”に…無償トレードで移籍した選手(4)かつて輝いた”育成の星”だが
2025/07/16
産経新聞社

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近年はトレード移籍が頻繫に行われるようになったプロ野球の世界。今季も球界を震撼させる電撃トレードが実施された。これまでの歴史を振り返ると、こうした有力選手同士の交換トレードが多くあった一方、まさかの“代償なし”で移籍したプレーヤーもいた。そこで今回は、無償トレードで移籍となった選手を取り上げていく。
山田大樹
出身:茨城県
投打:左投左打
身長/体重:189cm/99kg
生年月日:1988年7月30日
ドラフト:2006年育成選手ドラフト1巡目
一時は福岡ソフトバンクホークスの左腕エースになる可能性を秘めていた山田大樹。残念ながら、息の長い活躍とはならなかった。
つくば秀英高校の絶対的エースとして君臨し、1試合で23奪三振という偉業も成し遂げた山田は、2006年育成ドラフト1巡目でソフトバンクに入団。
2010年に念願の支配下契約を勝ち取り、翌2011年には先発ローテーションとして活躍を見せると、パ・リーグの育成出身投手として初めて、日本シリーズでの勝利投手に。
翌2012年には規定投球回に到達し、24試合(148回2/3)を投げ、8勝10敗、防御率2.78をマーク。しかし、2013年からは登板機会が激減し、2017年オフに無償トレードで東京ヤクルトスワローズに移籍した。
新天地で再起を図った山田。加入初年度は勝ち星を挙げることが出来なかったが、2019年シーズン後半からは先発ローテーションを守り、5勝を挙げる活躍を見せた。
しかし、翌2020年は一軍で2試合のみの先発登板にとどまり、同年オフに現役引退を表明した。
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