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日本ハムのリリーフを支えるマーティン。身長も戦力としても『デカイ』存在【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#31】

今季から北海道日本ハムファイターズに加入したクリス・マーティン。2メートル超の長身から投げ下ろす速球は大きな武器になる。

2016/06/11

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角度のあるマーティン。地を這う谷元

 しかし、日本の野球に慣れれば実力を発揮してくれると信じていたのだ。何しろ投球の角度がいい。俗に「2階から投げ下ろす」と表現したりするが、あれだけ角度がついたら同じ150キロのボールでも別の球種だ。で、短いイニングの登板だから打者もなかなか合わせられない。球威に好不調はあるだろうが角度にはない。
 
 このタイプはファイターズ打線も苦手にしていて、ここ最近ではソフトバンク、楽天に在籍したトーマス・ファルケンボーグに手を焼いた。あと記憶に残るのはロッテ、巨人にいたエリック・ヒルマンだなぁ。ともに2メートル超の「大投手」だった。打者としては目つけで工夫するしか、対応策がないという。マーティンが味方で本当によかったと思う。
 
 一方、投球の角度という意味ではファイターズ・リリーフ陣には谷元圭介がいる。選手名鑑に載ってる(公式発表の)身長167㎝。今、プロ球界でいちばん背が低い投手だ。かつてクローザーを務めた武田久(170cm。現在はファームで調整中)もそうだが、リリースポイントの低い、地を這うような速球を武器にしている。
 
 マーティンが「2階から投げ下ろす」だとしたら、谷元は「縁の下から這い上がる」だ。日本家屋をいっぱいに使ったリリーフだ。まぁ、こうなると「雨戸を突き破る」とか「床の間にぶら下がる」とか、色んな表現の投手を揃えたくなるが、そこが趣旨じゃないのでこだわるのはやめましょう。
 
 まぁ、交流戦は投手の負担が大きいからマーティンには頑張ってもらいたい。あと僕が札幌へ行ったときも是非通りを歩いててもらいたいものだ。
 
追記
難しいものでその夜、マーティンはボーク事件以来、10試合ぶりに失点を許してしまった。が、レアードのサヨナラHRが飛び出して負けはつかなかった。←強運!
 
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