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開幕1カ月、セパ12球団の投手診断。このチームの穴は先発か?救援か?

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は開幕から1カ月経過し、投手診断を行った。(数字は5月1日試合終了時点)

2016/05/04

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2015年セは、際立つヤクルトの救援陣の成績

 次にセリーグ。まず2015年の投手成績からだ。

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 ヤクルトは、先発だけでなら負け越していた。これを抜群の救援陣がカバーしていたのだ。
 防御率だけを見れば、昨年の巨人は先発・救援ともに優秀だ。しかし勝率はそれほどでもない。チーム打率リーグワーストの.243ということで援護点が少なかったため、好投が報われなかったのだ。
 阪神も救援陣が先発をフォローした。しかし防御率は悪かった。昨年のクローザー・呉昇桓は防御率は2.73ながら41セーブでセーブ王。打たれても逆転されない救援陣だったのだ。
 広島は先発陣だけの数字をみれば優勝してもおかしくなかった。しかし救援陣で8つの負け越し。クライマックスシリーズ進出を逃す要因につながった。
 中日は先発・救援ともに低調に終わった。DeNAは、先発は開幕前に期待されていた山口や井納らが結果を残せず、壊滅的な状態だったが、新人クローザーの山崎康晃が孤軍奮闘した。救援陣の数字からもそれがわかる。

2016年セは、どこも投手陣に課題あり

 さて、セリーグの数字はどうなっているだろうか。

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 広島はジョンソン、黒田、野村と先発陣が快調だが、その一方で救援陣の問題は解決できていない。特に中崎へつなぐ中継ぎ陣の安定感が課題だ。
 巨人は菅野以外の先発の勝ち星が上がらず五分の星。救援陣も打ち込まれているが、何とか勝ちを拾っている状況。打線が低迷すると負けが込む可能性もある。
 中日は先発が不振だが、その一方で救援陣が頑張っている。
 阪神は先発・救援ともに5割前後。救援は新加入のマテオやドリスらが好成績をあげている。
 ヤクルトは先発・救援ともに防御率が悪い。活発な打線の援護で何とか持っている。クローザーのオンドルセクはいまだ無失点だが、昨年に比べると9回につなぐセットアッパー陣が頼りない。
 5球団から大きく水を開けられているDeNAだが、実は先発投手陣の防御率は悪くない。昨年の巨人のように打線の援護がないのが大きな要因だ。救援陣は昨年より大きく落ちる。

 こうして見ると先発、救援がともに優秀なチームは少ない。いずれかを強化する必要があるチームが多い。そしてパリーグはやはりソフトバンクが優勢。セリーグはどの球団も決め手に欠くため、混戦になりそうだ。

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