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【データで選出6月月間MVP】ソフトバンク・近藤が攻守にわたる活躍で断トツの総合貢献。中日・髙橋宏が山本と同等の投球

2023/07/10

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産経新聞社、DELTA



近藤と頓宮が圧倒的な打撃力。セは交流戦最優秀選手の岡本がトップ

 評価にはWAR(Wins Above Replacement)を使う。WARとは打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価し、控えレベルの選手が同じだけ出場した場合に比べどれだけチームの勝利を積み上げたかを推測した指標だ。図中の打撃、走塁、守備のグラフは、それぞれどの分野で優れた働きを見せたかを表すWARの構成要素となっている。
 

 
 まずは野手から見ていこう。パ・リーグでは近藤健介(ソフトバンク)、セ・リーグでは坂倉将吾(広島)が、それぞれ2.55、1.40とトップのWARを記録した。
 

 
 各分野で優秀だった選手を見ていく。打撃では、近藤と頓宮裕真(オリックス)が12球団トップの貢献を見せている。近藤は打率/出塁率/長打率が.342/.474/.697。リーグ最多となる20四球を選び、半分近くの打席で出塁に成功した。頓宮は打率/出塁率/長打率が.372/.444/.731。11日のDeNA戦では1試合2本塁打を放つなど、6月はリーグ最多の7本塁打を放っている。近藤は出塁、頓宮は長打と持ち味を遺憾なく発揮し、ともにリーグ平均レベルの打者に比べ14.0点チームの得点を増やした。リーグ3位の柳田悠岐(ソフトバンク)が6.7点であることを考えると、この2人の傑出度が際立つ。
 
 セ・リーグでは岡本和真(巨人)がトップ。6月はリーグ最多の7本塁打と、持ち味の長打力を見せつけている。交流戦では本塁打と打点の2冠を達成し、日本生命最優秀選手賞を獲得した。総合貢献リーグトップの坂倉も、打撃で9.9点チームの得点を増やす活躍を見せた。

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