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これぞ“ケガの功名”? プロ野球、故障を乗り越え躍進した歴代選手5人。離脱が飛躍のきっかけに

2023/04/17

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産経新聞社



館山昌平


・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/98kg
・生年月日:1981年3月17日
・経歴:日大藤沢高 – 日本大
・ドラフト:2002年ドラフト3巡目
 
 現役時代に計9度の手術を経験した館山昌平。故障の度に這い上がり、2015年にはカムバック賞に輝いた。
 
 ドラフト3巡目でヤクルトスワローズに入団した館山は、ルーキーイヤーから一軍の先発マウンドを経験。翌年はブレイクが期待されていたが、開幕前に右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、シーズンを棒に振った。
 

 
 翌2005年に復帰し、プロ初勝利を記録。同年はそのまま先発ローテーションに定着し、自身初の2桁10勝を挙げるなど、飛躍のシーズンとなった。
 
 2009年には最多勝(16勝)を獲得。右のエースとして、長年にわたりチームを支えた。ところが、2013年に再び右肘靭帯を断裂。2度目のトミー・ジョン手術となり、長いリハビリを余儀なくされた。
 
 それでも、2015年の夏場に一軍復帰すると、1019日ぶりの勝利投手に。同年は11試合の登板で6勝をマークし、リーグ優勝の原動力となった。手術が多い現役生活となったが、ヤクルトの一時代を築いた名投手であった。

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