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長打力不足が顕著な楽天。中川、哲朗、枡田ら待たれる和製大砲の覚醒

楽天にとって、打線の強化は一つのテーマだ。外国人選手のみならず、生え抜き選手の本塁打数を見ると、長打力に欠ける。和製大砲の覚醒が待たれる。

2016/01/21

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魅力的な和製大砲の存在

「今年こそ!」。毎年この時期、多くの楽天ファンがその達成を祈願せずにはいられない記録がある。球団創設11シーズンを終えても未だに現れない、生え抜き打者によるシーズン二桁本塁打だ。ここまでの同記録は、下記のとおり2007年の草野大輔、2013年の枡田慎太郎が放った年間8本が最多で、二桁達成はまさに悲願になっている。

8本・・・草野大輔(2007年)、枡田慎太郎(2013年)
7本・・・草野大輔(2009年)、岡島豪郎(2014年)、西田哲朗(2014年)
6本・・・聖澤諒(2010年)、島内宏明(2013年)

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 上記の表が示すように、生え抜き打者の合計本塁打数はそれまでの10本台から、銀次、枡田が台頭し、岡島、島内が入団した2012年にようやく20本に到達した。この後、順調に本数を伸ばしていくことを期待されたが、直近4年間は20本、25本、27本、22本と横ばい推移。踊り場で停滞しているイメージが大きい。最下位に沈んだ2年間の得点力不足は、期待に応えられない外国人打者の不振に加え、日本人選手、特にチームの骨格をこれから担うべき、生え抜き選手が順調に伸びてこなかったことも大きい。

 選手によってタイプは違うが、特に大砲として期待されている選手が伸び悩んでおり、その結果が合計本塁打数にも表れている。

 しかし昨年は「兆し」も垣間見えた1年となった。

 最有力候補は、8年目26歳を迎える中川大志だろう。
 昨年は豪州ウインターリーグでの経験をバネにファームで打撃好調。5月4日の1軍昇格時点でイースタン首位打者の打率.368を記録した。1軍では5月10日ソフトバンク戦でスタンリッジから放ったプロ1号を起点に、わずか76打席の間に5本の一発を量産、強烈なインパクトを残し、ファンの心を鷲づかみにした。その中には楽天選手が選んだ2015年ベストゲーム1位の5月31日コボスタ巨人戦のサヨナラ本塁打も含まれている。3-3の同点で迎えた10回、マシソンの152キロを一閃し、延長戦に終止符を打ったのも中川だった。

 5本目をヤクルト・成瀬から放った後は相手に研究され、自身も調子を崩したこともあり、117打席本塁打ゼロに終わったが、その飛距離は折り紙付きである。

(バントを除く)全打球に占めるウォーニングゾーン以遠の大飛球、その割合を表す外野大飛球率が高いのだ。中川は9.3%を計測したが、これは17本塁打を放ったペーニャの10.5%に迫り、日本人打者唯一の二桁10本を記録した松井稼頭央の6.0%を上回る値だった。本人も「ホームランは最低二桁を目指す。30本以上打てる選手になりたい」と今年は改めて決意を固くして臨む1年になる。

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