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【MLB】ドジャースと前田の契約内容は「今オフ最も奇妙」。将来、大谷にも影響?

ドジャースと前田健太の間に結ばれた契約が大きな話題となっている。8年で基本給わずか2500万ドル、収入の大部分が出来高となる今回の契約は前代未聞であり、今後、海外からMLB球団への移籍を目指す選手たちへ影響を及ぼす可能性もある。

2016/01/06

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過去にも変わった契約事項もあったが……

 ドジャースとの契約が基本合意に至ったと報じられている前田健太。同投手は現在再びロサンゼルス入りしており、1月8日のポスティング交渉の期限日までには正式発表される見通しだ。正式発表には至っていない前田だが、アメリカでは連日その一風変わった契約内容が、注目の的となっている。
 
『SB Nation』は「報じられているドジャースと前田健太の契約はとても奇妙なものだ」と題した記事を掲載、「今オフ最も奇妙」とするその契約内容と共に、将来への影響にも注目している。
 
If Kazmir’s first-year opt out was strange, Maeda’s contract is downright confusing. First reported by Christopher Meola and confirmed by Joel Sherman, Maeda’s contract runs for eight years but only has a base salary of $25 million. Most of his potential earnings will be tied up in incentivized money relative to his workload, and those incentives could reach $10-$12 million each year.
カズミアーの初年度の契約破棄条項も奇妙なものだが、前田の契約にはなお混乱させられる。クリストファー・メオラが最初に報じ、ジョエル・シャーマンが確かめたところによれば、前田の契約は8年にも及ぶが、基本給はたった2500万ドル。大部分の収入は前田の活躍と比例したインセンティブであり、その額は年1000~1200万ドルとなっている。
 
 過去には「体重を規定以内に収められればボーナス」(ロジャー・クレメンスら)、「契約期間中に長期離脱することがあれば、1年間最低年俸でのチームオプションが発生」(ジョン・ラッキー)など風変わりな契約には事欠かないメジャーリーグ。それでもこれほどまでにインセンティブの割合が多い契約は異例だ。
 記事でも「ここまで自身の健康状態と収入とが結びつく契約を結んでいるメジャーリーグの先発投手はいない」としている。
 
 さらに、契約内容の特異性を示すため同じ日本人投手の田中将大との比較も行っている。
 
If Maeda misses a full season with an injury, the Dodgers only have to pay him $6 million to sit on the bench, rather than the $22 million that would be owed to Masahiro Tanaka in the same instance.
もし前田が怪我でシーズン全休となった場合、同じ状況の田中将大が2200万ドルを受け取るのに比べ、ドジャースはベンチに座っている前田に対し、たった600万ドルを支払えばいいだけだ。

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