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日本人内野手の評価は厳しいが……FA三塁手が大不況。メジャーが松田に興味を示す理由

ソフトバンクの松田宣浩が10日、大リーグ移籍を視野にFA宣言を行った。近年、日本人内野手がアメリカで成功している例は少ないが、松田のメジャー移籍の可能性はあるのだろうか。仮に移籍した場合、成功の見込みはあるのだろうか。

2015/11/11

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日本人内野手の米挑戦は苦戦が続くが……

 ソフトバンクの松田宣浩が10日、大リーグ移籍を目指して海外FA権行使の手続きを取った。11日にコミッショナーからFA宣言選手として公示され、12日から契約交渉が可能となる。

 日本人野手が大リーグ挑戦となれば、13年のジャイアンツ・田中賢介以来3年ぶりとなる。ここ数年は日本人野手の苦戦が続き、道は狭まっていた。特に内野手は天然芝のグラウンドや、逆シングルでの捕球が求められる米国流のスタイルになじめず、限界説さえささやかれていた。

 では果たして、松田へのメジャー球界の需要はどうなのか。日本人内野手は総じて低く評価されがちなのは事実だが、実はある事情が影響して決してゼロではない。

 それはFA三塁手の大不況だ。
 今オフFAとなった選手は多数いるが、有力三塁手は皆無だ。

 CBSスポーツの名物記者であるジョン・ヘイマン氏は、FA選手ベスト50人をランキングにして公表しているが、27位にデービッド・フリース(エンゼルスからFA)が唯一ランクイン。今季の打率.257、14本塁打、56打点という成績は物足りない。
 他にはマーク・レイノルズ(カージナルスからFA・率.230、13本、48点)、ホアン・ウリベ(メッツからFA・率.253、14本、43点)、ゴードン・ベッカム(ホワイトソックスからFA・率.209、6本、20点)、ケーシー・マギー(マーリンズからFA・率.198、2本、20点)らがいる程度。
 本職は三塁ではないが、ポストシーズンで活躍したダニエル・マーフィー(メッツからFA・率.281、14本、73点)や、ベン・ゾブリスト(ロイヤルズからFA・率.276、13本、56点)は三塁を守ることはできるが、正三塁手として求めるチームは現れないだろう。

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