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日本ハム・大野奨太の残留は「戦闘宣言」。市川、近藤……来季の正捕手は誰だ!?【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#15】

CS終了後、今季オフの去就で注目されていた日本ハムの大野奨太がFA行使を見送り残留を表明した。来季は背番号も「27」に変わるが、ますます日本ハムの正捕手争いから目が離せなくなった。

2015/11/04

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初戦が涌井なら、大谷・大野のバッテリーだったかも

 先月29日の夜は日本シリーズ第5戦をよそに、日ハムファンの飲み会をやった。東京フランチャイズ時代の顔なじみばかりだから自然と会場は水道橋の居酒屋になる。メンバーはかつての「少年ファイターズ会」世代が中心だ。北海道のファンはイメージがないかも知れないなぁ。先年亡くなられた大沢親分(大沢啓二氏)が監督をされていた時代、1970年代の営業施策だ。何と入会したちびっ子ファンは後楽園球場が無料だった。
 
 もちろん現在は皆、TV観戦のほうが多くなっている。顔を合わせた途端、話に出たのは 「(光山英和さん、金村暁さんの現場復帰が決まって)GAORAの解説者はどうなるんだろう?」という話題だ。北海道移転した後も結局、ファイターズから離れられずにいる。
 
 で、いちばんヒートアップした話題は何だったかというと、「CS第1ステージ初戦、市川友也のスタメン起用はあれでよかったのか?」であった。
 
 つまり大谷翔平乱調の原因を「登板間隔が空いた」以外のファクターから考えられないかという着眼点だ。
 
 確かにシーズン中、大谷が投げるときは決まって大野奨太がマスクをかぶってきた。栗山英樹監督はあえてその「成功パターン」を崩したのだ。
 
 理由は市川のバッティングだ。
 
 市川はロッテ先発・石川歩に相性がよく、もう振ればヒットだった。「カモにしてきた」と言っていい。
 
 僕は(後に「CSより最多勝優先か?」と論議を呼んだ)涌井秀章のシーズン最終戦登板がアヤになったなぁと面白く感じた。
 
 ロッテのCS初戦先発が石川でなく涌井なら栗山監督は大野を起用しただろう。やってみなきゃわからないが、もしかしたら大谷は好投したかも知れない。それくらい投手には繊細な部分がある。栗山さんは賭けに負けたのだ。

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