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オミクロン株、隔離期間、地方選挙…台湾が“日台交流試合”を延期したい理由。侍ジャパン強化試合3月開催への不安要素は?

2022/02/15

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産経新聞社



侍ジャパン強化試合「日本対台湾」開催への不安要素は?

 いよいよ2月の半ばに入り、プロ野球も春季キャンプの後半に突入する。だが、3月に開催が予定される日台交流試合(ENEOS 侍ジャパンシリーズ2022「日本 vs チャイニーズ・タイペイ」)について、台湾側から開催への不安要素が噴出した。
 

 
 台湾プロ野球(CPBL)の会長・蔡其昌(さいきしょう)氏が10日、「いまは(交流試合は)延期の方向に入っている」と発言した。昨年末以降、日本でも新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が爆発し、不安要素に。特に試合が開催される東京(東京ドーム)は、毎日1万人以上の感染者数が出ており、台湾野球界も東京の感染情報に注目している。
 
 当然、日台交流戦は国際試合の「バブル方式」に基づいて開催するが、先日インドで開催された女子ワールドカップの最終予選では、台湾の女子サッカー代表も7人が感染し、台湾国内でも大きなニュースとなった。その後、台湾の民進党政権はチャーター便を使って、台湾代表を帰還させている。
 
 さらに、挙げられる不安要素として「隔離期間」がある。台湾は現在、誰とも接触せず、帰国後は必ず2週間の隔離が必要だ。2週間という長さは、スポーツ選手にとって調整面でも大きな負担となる。日台交流戦の台湾選手たちは、隔離期間が終わっても、また新たなシーズンに向けて準備しなければならず、特に大事なオープン戦での出場機会を失えば、シーズンの成績にも大きな影響を及ぼすだろう。

 台湾メディアによると、現在は中信ブラザーズなどを含めて、多くの選手が日台交流戦に「不参加」を表明した。特に中信ブラザーズは2021年の台湾王者であり、多くのレギュラー陣が不参加となることで、台湾代表の選抜も困難を極める。
 
 また、台湾の政治情勢についても考える必要がある。台湾は今年の11月に地方選挙を行う予定で、与党の民進党政権にとっては、負けられない選挙だ。今の蔡其昌会長も民進党籍であり、今後も地方選挙に出る可能性があると複数のメディアが伝えている。台湾政府は感染者数を抑えるとともに、スポーツ選手の感染リスク、特に台湾人が一番愛している野球について、選手たちへの影響を最小限に抑える必要があると見込んでいるのだ。
 
 
鄭仲嵐