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【MLB】打撃不振でも「第4の外野手」としてのマーリンズのイチロー獲得は正解

今季のイチローは、打撃こそ振るわないが随所にかつてのスターらしさを見せている。故障者続出の中で全試合の9割以上に出場しており、「第4の外野手」として彼を獲得したマーリンズの判断は正解だった。

2015/07/28

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全盛期を過ぎた今でも十分な働き

 正直なところ、ここまでの打撃成績はパッとしないものだが、記事ではそれでもイチローらしさは発揮されているとしている。

This year, Ichiro’s batting line is mediocre (.243/.295/.284), but he has appeared in 94 games for the Marlins ? and remarkably, he has stolen nine bases in fourteen attempts. FanGraphs provides a chart on K% for batters ? and Ichiro’s numbers this year would qualify just outside of “great” by their measure: 31 strikeouts in 239 plate appearances equates to a 13 K%.
今季、イチローの打撃成績は凡庸(打率.243 / 出塁率.295 / 長打率.284)だが、マーリンズで94試合に出場している。そして注目すべきは9度盗塁を成功させていることだ(14回試みている)。(セイバー系サイトの)『ファングラフズ』は打者の三振率の表を掲載しているが、239打席で31三振のイチローの場合は13%で、これは「偉大だ」という範疇に辛うじて達しないレベルなのだ。

 彼がもはや全盛期を過ぎた存在であることは否定できないが、ここまでの働きはその年俸からすると十分に評価できるものとしている。

Nobody is arguing that he is the All-Star caliber player he was for so many years, but he is contributing enough to the Marlins to substantiate the claim that his contract has been a steal.
イチローが今でもかつてのようなオールスター級の選手だと主張するものはだれもいない。しかし、彼は今でも彼の契約は「スティール」(訳者注 「うまくせしめた」ものであることを「盗塁」になぞらえている)であったと証明するに十分な働きを見せている。

 今季のイチローの評価は難しいところだ。自己ワーストの34打席無安打もあり(26日終了時点でも17打席連続無安打)、打撃成績自体は決して期待通りではない。しかし、外野手に故障者や不調者が続出する中、ここまでチームの99試合中、チーム内2位の94試合に出場している点は、記事同様高く評価すべきだろう。マーリンズによる獲得時には、人気の起因するマーケティング効果も言及されが、第4の外野手としてイチローに目を付けたのは正解だったと言えるだろう。

出典:”Elder Statement of MLB”@ Sons of Sam Horn by Justin Gorman in Jul. 27th 2015

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