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ダルビッシュ有対秋山翔吾、MLB初対決で起きた”3つの珍事”とは?

2020/08/30

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 シカゴ・カブスとシンシナティ・レッズは29日(日本時間30日)、レッズ本拠地でダブルヘッダー形式(7回制)で対戦。1試合目に、カブスのダルビッシュ有投手が先発登板し、6回無失点の好投でMLBトップの6勝目をマークした。レッズは秋山翔吾外野手が「7番・中堅」で出場し、1安打を放った。3-0でカブスが勝利したこの試合で起きた、3つの珍事を紹介しよう。
 

 

珍事①MLB初対決は打撃妨害!

 ダルビッシュは初回を三者凡退で片付けると、2回2死一塁の場面で秋山と「MLB初対決」。一つ目の珍事はこの打席で起きた。初球のスライダーを秋山がファウルとしたが、捕手のミットがバットに触れており、打撃妨害。秋山の出塁が認められた。その後ダルビッシュは後続を切り、ここも無失点ピッチングとした。3回には、二塁打と四球を許しながら、3つの三振を奪って切り抜けた。
 

珍事②グローブを落としながら投球?!

 カブスが2点をリードして迎えた、4回裏無死一塁の場面。ダルビッシュが投球モーションに入った際、左手にはめたグローブが落ちるアクシデントがあった。かなりの珍事ではあるが、驚くべきはこの時投じたボール。左打者の外角低めに沈んでいく絶妙なスプリットでファウルを奪って見せた。2死となり、秋山と2度目の対決。ここはダルビッシュがゴロをうまく処理できず、投失で出塁した。
 

珍事③打者の反応はファウルも…?

 安打を許しながらも要所を締めるピッチングで5回まで無失点に抑えたダルビッシュ。6回裏の先頭打者として、秋山を迎えた。この場面はダルビッシュが0ボール2ストライクと追い込んだ後、96.8マイル(約156キロ)の直球を秋山が右前にはじき返した。しかし、続く打者の打席で珍事が起きる。一塁方向へのゴロを放ったマーク・ペイトン外野手は、自らの打球をファウルと勘違いし、一塁に走らなかったのだ。一塁走者の秋山も、この反応を見てファウルと判断し、一塁に戻ろうとした。しかし、審判の判定はフェア。一塁手のアンソニー・リゾ内野手が打球を処理し、一塁を踏んで二塁に送球。秋山は挟殺プレーでアウトになってしまった。
 
 カブスは2回、3回、6回に1点ずつを挙げて3-0の勝利を収めた。先発のダルビッシュは6回まで105球を投げ、7安打2四球を許しながら8つの三振を奪って無失点。今季の防御率は1.47(リーグ2位)となり、6勝目はMLBトップとなった。レッズはダルビッシュを攻めきれず零封負け。秋山は2打数1安打も、2つの敵失で計3出塁。打率は.190となっている。

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