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「開きが早い」「腕の振りが遅い」 米敏腕記者が、大谷翔平の5失点KOの要因を分析

2020/07/27

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Getty Images



 ロサンゼルス・エンゼルスは26日(日本時間27日)、敵地でオークランド・アスレチックスと対戦。2018年の右肘のトミー・ジョン手術後、初の登板となった大谷翔平投手が先発した。大谷は初回、一死も奪えないまま降板。課題の残る内容となった。

 693日ぶりの「二刀流」の復活に、現地も盛り上がりを見せていたものの、待っていたのは悪夢のような結果だった。初回、先頭のマーカス・セミエン内野手に中前安打を浴びると、2番から三者連続で四球。満塁から押し出しで先制点を献上した。その後も二者連続の適時打を浴び、4点目を失ったところで降板となってしまった。
 
 この日の大谷の投球内容に目を移すと、0/3回、30球(ストライク15球)を投じて被安打3、与四球3、失点4(自責点5)。直球の平均球速は92.7マイル(約149キロ)、最速でも94.7マイル(約152キロ)だった。2018年の平均球速は96.7マイル(約156キロ)。
 
 米メディア『CBSスポーツ』のダニー・ヴェッティ記者は同日、自身のツイッターを更新。大谷の2018年と、今回のフォームを比較した映像を分析し、課題を指摘した。映像から明らかになったのは、いわゆる「開き」のタイミングの違いだ。ルーキーイヤーの大谷は、投球の寸前まで胸を三塁方向に向けている。しかし、今回の登板では、早い段階で本塁に向いていた。この状態では球速が落ち、制球も定まりにくくなるという。
 
 指揮官のジョー・マドン監督は試合後、大谷について、「もっと『攻め手』に回れる日が来る。彼が本質的に能力を備えていることは知っている」とコメント。『ロサンゼルス・タイムズ』が伝えた。次回登板に向け、今回浮かび上がった課題をどこまで解消できるだろうか。

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