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【後編】9000打席以上で三塁打&盗塁最下位の男にも出た! MLB公式が「最も意外なランニングHR達成者たち」を特集

2020/05/24

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Getty Images



 野球において最も珍しいプレーの一つ、ランニングホームラン。運も実力のうちとはいえ、”鈍足”な選手にとっては縁のないプレーであることが多い。しかし、長いMLBの歴史を紐解けば、意外な選手の名前も挙がってくる。公式サイト『MLB.com』が14日(日本時間15日)、13人の意外なランニングホームラン達成者を特集した。今回は後編をお届けする。
 

 
⑦ポール・コネルコ捕手(2000年、当時ホワイトソックス)
 MLBの歴史には、通算9000打席以上の選手が163人。そのうち、盗塁と三塁打の数が最下位なのがこの選手だ。2000年に飛び出したこの一発は1回表2死一塁から、左中間への特大の当たりだった。フェンスに跳ね返った打球は中堅方向へ。ギリギリで本塁を陥れた。
 
⑧ダン・ウィルソン捕手(1998年、当時マリナーズ)
 決して俊足とは言えない捕手だが、2本のランニングホームランを記録。特に、1998年の一発は、捕手が放った最後の満塁ランニングホームランとなっている。『MLB.com』によれば、「息を整えるのに2,3イニングかかった」とコメントした。
 
⑨バッチ・ヘンリー投手(1992年、当時アストロズ)
 本特集で初めての投手が登場だ。実働7年、通算33勝の投手で、この打球は左翼線へのライナーだった。ダイブした相手左翼手が逸らした打球を追う間に、全力疾走でホームに突入。間一髪でセーフをもぎ取った。意外すぎる一発にお祭り騒ぎのベンチの様子が映像に残っている。
 
⑩ビル・バックナー内野手(1990年、当時レッドソックス)
 31盗塁を記録したシーズンもありながら、ランニングホームランを記録したのは引退間近の40歳のころだった。右翼フェンス際への当たりにジャンプした相手右翼手は、フェンスの向こう側へ転落。非常に低いフェンウェイ・パークのフェンスが功を奏した一発だった。
 
⑪ガス・トリアンドス捕手(1957年、当時オリオ―ルズ)
 一気に時代をさかのぼり、50年代の出来事だ。1206試合出場で盗塁1個といういわゆる”鈍足”捕手だった。オリオールズ本拠地の左翼フェンスにあたった打球が転々とする間に、スタンディングでホームインしたという。
 
⑫テッド・ウィリアムス内野手(1946年、当時レッドソックス)
 野球の歴史において、最も偉大な打者として名前が挙がることも多いウィリアムス。第二次世界大戦のため3シーズンを欠場し、5割近い出塁率ながら盗塁を試みていない時期だった。この時、相手のインディアンスは”ウィリアムスシフト”で選手を右翼側に寄せていた。見事に左翼への大飛球を放ち、本塁を駆け抜けた。
 
⑬スタッフィー・マクニス内野手(1911年、当時アスレチックス)
 ルール整備があいまいだった時代に起きた珍事だ。試合時間短縮のため、投球練習を禁止するルールが導入された直後ながら、投手が練習のつもりで投球していた。それを打ち、野手が守備につく前だったため、悠々とホームインしたという。今となっては信じがたいが、しっかりと記録されている。
 
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