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エンゼルス、先行き不透明でも開幕を見据えた動き着々 大谷翔平は本拠で調整、首脳陣は戦力整理進める

2020/03/25

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キャンプ招待選手の救援左腕バックターを40人枠に登録

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止のため球団がアリゾナ州テンピの施設を閉鎖している中、本拠地エンゼル・スタジアムで調整を続行。レギュラーシーズン開幕は延期されているが、チームは開幕へ向けて着々と準備を進めている。米公式サイト『MLB.com』が24日(日本時間25日)、伝えている。
 

 
 エンゼルスは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、スプリングトレーニング(春季キャンプ)を行っていたアリゾナ州テンピの球団施設を閉鎖。選手たちは各自でコンディションを維持するため最善を尽くすことになった。
 
 しかし、右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)と左膝手術から復帰し、二刀流として5月中旬の登板を目指す大谷は、球団から本拠地エンゼル・スタジアムでの調整を許可され、平地でのキャッチボールなどを行っている。また、右肘を故障しリハビリを行っている先発右腕グリフィン・キャニング投手も同地で調整中だ。
 
 エンゼルスのビリー・エップラーGMは、新型コロナウイルスにより選手たちがキャンプ地を離れ各自で調整していることについて「彼らは心から野球がしたいと思っている」と選手の心情を代弁。そして、「世界で起こっていることに非常に注意を払っている。我々にできることは限られているが、エンゼルスの組織全員の健康と安全が最も重要だ」と、現状を受け止めながらできる限りのことを行っていく考えを改めて示した。
 
 また、延期されているシーズンがいつ開幕されるかが未だ不透明なままの中でも、チームの戦力整理は行われている。エンゼルスは今スプリングトレーニングに招待していたリリーフ左腕のライアン・バックター投手を40人枠ロースターに登録。同時に、リリーフ右腕のテイラー・コールを同ロースターから外す措置を取った。
 
 33歳のバックターは昨季オークランド・アスレチックスで64試合に登板して1勝1敗12ホールド、防御率2.98、45回1/3を投げて50奪三振。メジャー2年目の2016年から4年連続で50試合以上に投げ、いずれも防御率2点台と安定感を見せていたが、オフにFAとなっていた。一方、30歳のコールは昨季38試合に登板して3勝4敗4ホールド、防御率5.92、51回2/3を投げて50奪三振の成績だった。
 
 故障でリハビリ中の選手は回復に十分な時間をかけることができ、首脳陣にとっても戦力整理を進めることができる期間が設けられた。選手たちの安全を最優先としながらも、シーズン開幕へ向けた動きは決して止まってはいない。