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ヤンキース「いつものように仕事を」逆境でも正気保つ 選手はキャンプ地でトレ継続、コーチ陣も協力

2020/03/15

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救援左腕ブリットン「ワールドシリーズのタイトルを狙い準備する」

 新型コロナウイルスの感染が米国でも感染が広がり、メジャーリーグは未消化のオープン戦が中止決定。レギュラーシーズン開幕も少なくとも2週間延期されることになった。MLB機構の声明により各球団の選手はスプリングトレーニング(春季キャンプ)の地に留まるか、本拠地の都市に移るか、家族がいる自宅に戻るかを選択できるものとされている。そんな中、田中将大投手が所属するニューヨーク・ヤンキースでは、14日(日本時間15日)に多くの選手たちがトレーニングを続けている。米公式サイト『MLB.com』が同日に伝えた。
 

 
 ヤンキースがスプリングトレーニングを行うフロリダ州タンパのジョージ・M・スタインブレナー・フィールドでは、14日の朝から10人以上の選手がオープン戦中止の決定が下される前と同様に非公式のトレーニングを行った。同サイトによれば、内野手はバックフィールドでゴロ捕球、外野手は芝生のエリアで守備練習を行い、投手はブルペン投球やキャッチボール、打者は屋内施設で打撃練習を行ったという。
 
 ベンチコーチを務めるカルロス・メンドーサ氏は現在の状況について「かなり異様だよね」とコメント。「明らかに困難な状況だが、私たちじゃできることをするため最善を尽くしていく」と話し、開幕がいつになるか分からない先行き不安な中でも、自らがそれぞれできることに最善を尽くす姿勢をもって過ごしていくとチームとしての姿勢を明かした。
 
 選手たちは、13日(同14日)までに投票により満場一致でタンパに留まることを決定。リリーフ投手のザック・ブリットン投手は、「ワールドシリーズのタイトルを狙っている。我々はそのチャンスをつかむ準備をしていく」と、開幕がいつになるにせよ、シーズンで2009年以来となる世界一を掲げていることを改めて語った。そしてコーチ陣も彼ら選手たちを全力で支えている。できる限り「日常と同じ」ような1日を過ごすことを維持することが、一部の人にとってはこの不穏な空気が流れる中で正気を保っていられる方法にもなっている。
 
 13日(同14日)には米国のドナルド・トランプ大統領が「国家非常事態宣言」の声明を発表。人命を最重要視し、医療体制強化のため多額の費用をかけ感染拡大の防止に努めていく方針を示した。野球界としても大きな逆境が立ちふさがる状況であるが、メンドーサ氏は「選手たちをサポートする。それが私たちの仕事だ。感染の状況が毎日変化しているので何が起こるか分からないが、今のところ私たちはいつものように仕事をしていく」と語っており、チームは一刻も早い終息を願いながらシーズンへ向けて戦う準備を進めている。



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