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“2度目のメジャーデビュー”へ。元外野手が160キロ左腕に変貌し奮闘中 指揮官「これから良い日がたくさんある」

2020/03/08

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課題の制球力磨き昇格目指す。編成責任者も高い関心「ブルペンのオプションとして興味深い」

 昨季はマイナーで29回を投げ29個の与四球を記録し、制球面での課題は残るものの、イニングよりも多い35個の三振を奪った。持ち前の速球とともにこれまで歩んできた道のりも他の選手に影響を及ぼしているようで、今スプリングトレーニングでゴースの球を受けたロベルト・ペレス捕手も「彼は非常に特別なケース。彼にはこれまでで最も強い感銘を受けたよ」とコメントしている。
 
 インディアンスのリリーフ投手は、現在ブラッド・ハンド投手、ニック・ウィトグレン投手、オリバー・ペレス投手以外は不確定的。ゴースが開幕メジャーのロースター枠に入るための競争に加わることで、その争いは混とんとしている。今はまだ現実的と言える状況ではないものの、マイナーで開幕を迎えながらシーズン途中で昇格を果たす可能性は十分にありそうだ。
 
 実際、テリー・フランコーナ監督は「さらなる繰り返しが必要だ」とコメントしている。それでも7日(同8日)のシカゴ・カブス戦で負け投手になった後には「これから良い日がたくさんあるだろう。彼に期待しないことは不公平だし、彼もそれを理解している」と話し、29歳左腕のその類まれな能力を評価しながら期待感を失っていない。
 
「彼は新人。報いを受けるには忍耐強くならなければならない」指揮官はそう語りメジャーの厳しさを表現したが、マイナーでの着実な成長は事実。アントネッティ氏も「ブルペンのオプションとして持つことは非常に興味深い」と話していることから、今後さらに課題の制球力を磨いていくことができれば、投手としての2度目の“メジャーデビュー”もその分近づいていきそうだ。

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