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レッドソックスが緊急補強 前アストロズ右腕マキューを獲得、15年に19勝のカーブボーラー

2020/03/06

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Getty Images



エース左腕セールが故障再発、先発陣は弱体化避けられず

 ボストン・レッドソックスはヒューストン・アストロズからフリーエージェント(FA)となっていたコリン・マキュー投手を獲得した。米公式サイト『MLB.com』が5日(日本時間6日)、伝えている。
 

 
 オフに肺炎などを患ったものの、徐々に回復へ向かっていたレッドソックスのセール。エース左腕としてチームをけん引する活躍が期待されていたが、3日(同4日)に左肘痛を訴えてMRI検査を実施。現時点で手術の必要はなく、シーズン絶望までは至っていない。
 
 とはいえ、セールは昨季も左肘の故障で8月途中でシーズン終了となっただけに、これからも心配が尽きない。そんな中、チームはアストロズからFAとなっていたマキューと1年60万ドル(約6400万円)で契約合意。エース離脱の緊急事態で投手補強に成功した。
 
 現在32歳のマキューは切れ味鋭いカーブが武器の先発右腕。12年にニューヨーク・メッツでデビューすると、コロラド・ロッキーズを経て、14年にアストロズ入り。移籍から3年連続で2桁勝利を達成した。特に15年にはア・リーグ2位となる19勝を挙げている。
 
 18年にはアストロズの先発事情からリリーフへ転向。メジャー昇格後ではほとんどが先発登板だったが、58試合で防御率1.99と適応力の高さを見せつけた。昨季は先発に戻ったが奮わず、シーズン途中からまたもリリーフへ転向。8先発を含む35登板で4勝5敗、防御率4.70の成績だった。
 
 レッドソックスからはイニングイーターとして活躍した16年サイ・ヤング賞投手のリック・ポーセロ投手がFAでメッツに移籍。ベテラン左腕として18年世界一にも大きく貢献したデビッド・プライス投手も、総年俸削減のためにトレードでロサンゼルス・ドジャースへ放出された。
 
 先発陣には昨季19勝左腕のエドゥアルド・ロドリゲス投手らがいるが、全体的に見てもかなり手薄な陣容。ブレイクが期待できる若手投手も多くはなく、今季の台所事情はやや厳しくなりそうだ。