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マリナーズ・菊池雄星、新コーチと信頼築き充実45球 3回途中3Kで好守も【MLBオープン戦】

2020/02/29

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スライダーの精度重視「とても良い感じ」

 シアトル・マリナーズの菊池雄星投手が28日(日本時間29日)、アリゾナ州スコッツデールで行われたアリゾナ・ダイヤモンドバックスとのオープン戦に先発登板し、3回途中1失点で勝利投手となった。
 

 
 今季オープン戦2試合目の登板となった菊池は初回、先頭のスターリング・マーテイ外野手を一ゴロに打ち取ると、2死からエドゥアルド・エスコバー内野手が仕掛けた一塁へのバントに対して素早くベースカバーに入り間一髪でアウトをもぎ取った。
 
 続く2回は先頭打者に四球を与え、クリスチャン・ウォーカー内野手からこの日初めての三振を奪った後にも四球を与えてしまい1死一、二塁のピンチを招くが、ヤズマニ・トーマス外野手、アンディ・ヤング内野手から連続で三振を奪い無失点。この回はアウトすべてを三振で取って見せた。
 
 菊池は3回も続投し、先頭のジョン・ヒックス捕手を中飛に打ち取ったが、続くマーテイに左翼へ二塁打を浴びたところで降板。この日は2回1/3を投げて被安打1、与四球2、奪三振3、菊池の後を受けてマウンドに上がった投手がマーテイの生還を許したことで失点1が記録され、防御率は7.36となった。なお、試合はマリナーズが勝利し、菊池に今オープン戦初勝利が付いている。
 
 米公式サイト『MLB.com』によれば、菊池は試合後「速球は今日も前回も素晴らしかった。主に重視したのはスライダーだったが、今日はとても良い感じだった」と話し、好感触を得たようだ。また、菊池はスライダーで90マイル(約145キロ)程度がマークできれば、カーブとの球速差が広がり、より効果的に使えると考えているという。
 
 また、この日の球数設定を45球に引き上げたピート・ウッド新投手コーチとのコミュニケーションも良好のようで、菊池は「ウッディは自分のやり方や考え方を信頼してくれているので、この春はより多く投げていくことができる。誰からも止められなければ自分は投げ続けるのみだが、ある時点で誰か止めてくれる人が必要になるだろう」と語った。
 
 メジャー1年目だった昨年はキャンプから試行錯誤の期間が長く続いていたが、2年目となる今季は1年目の経験を糧としてさらなる飛躍を目指して調整を続けている。