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元巨人のカージナルス・マイコラスが右腕故障で開幕絶望 大谷翔平と同じPRP療法で回復目指す

2020/02/19

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昨季はMLB復帰2年目で開幕投手に抜擢

 かつて読売ジャイアンツで活躍したセントルイス・カージナルスのマイルズ・マイコラス投手が腕の故障で開幕絶望となった。米公式サイト『MLB.com』が18日(日本時間19日)、伝えている。
 
 昨季も先発ローテの一角として9勝(14敗)を挙げたマイコラスが、オフに右前腕の痛みを訴えた。屈筋腱痛と判明しており、PRP(多血小板血漿)注射を行い、治療を目指している。それにより、開幕は負傷者リスト(IL)で迎えることがほぼ確実となった。
 
 復帰までは3~4週間かかる見込みとなっており、戦列へ戻ってくるのは4月頃が目安。3月中旬までは投球を行わない練習を行うことになる。昨季は自身初の開幕投手を務めたマイコラスだが、今季は大役を務めるチャンスがなくなった。
 
 また、マイコラスが治療法として選択したPRP療法はロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手も行っていたことで知られている。治療後大谷は靭帯再建手術(通称・トミージョン手術)を受けたものの、田中は手術を回避して現在まで活躍を続けている。
 
 なお、マイコラスがPRP療法を受けるのはこれが始めてではない。昨季終了直後にも注射による治療を受けており、その時は特に異常なく、回復に成功していた。しかし、今年に入って始めてブルペンに入った時に強い痛みを訴えた。
 
 カージナルスはオフに韓国リーグから先発左腕の金廣鉉(キム・グァンヒョン)投手を獲得。昨季大ブレイクを果たしたジャック・フラハティ投手、ダコタ・ハドソン投手、チーム一筋のアダム・ウェンライト投手らがおり、マイコラスを含めた先発ローテは完成していた。
 
 優秀な投手が揃っているだけに、しばらくはローテの穴をカバーできそうだが、それでもやはり2年連続30先発以上と経験豊富なマイコラスが抜けるのは大きな痛手だ。ナ・リーグ中地区連覇を目指す常勝軍団にとって復帰が非常に待ち遠しい。