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最強左腕カーショウ、健康体でフルシーズン戦う 不本意からの脱却へ「随分良くなった」秘訣とは

2020/02/18

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昨季チーム最多16勝も11年ぶり防御率3点台

 ロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショウ投手が、オフシーズンのコンディションなどについて語った。米公式サイト『MLB.com』が17日(日本時間18日)、伝えている。
 
 サイ・ヤング賞3度の受賞を誇り、最強左腕として広く知られているカーショウ。だが、近年は椎間板ヘルニアや腕、腰のけがなど、故障が頻発。以前は投球回が200イニングに達することも多かったが、16年からは1度も達成できていない。
 
 左肩炎症で開幕を負傷者リスト(IL)で迎えた昨季はチーム最多の16勝5敗、防御率3.03、178回1/3を投げて189奪三振の成績。残した成績は超一流だが、ルーキーイヤー以来11年ぶりに防御率3点台以上となるなど、“カーショウ”基準では不本意ともいえる数字だった。
 
 かつてのような支配的な投球を取り戻すには、やはり健康を維持することが必須条件となる。だが、今季は大いに期待できそうだ。カーショウはオフシーズンについて「(コンディションは)随分良くなった」とコメント。現在までは大きなけがにも悩まされず、満足のいくオフを過ごせている。
 
 その理由として「休養は本当に大切なことだと思う。だけど、ただ動かずに、腕を使わないことは時に回復よりもダメージが上回ることがある。だから今も投げ続けていて、とても調子はいいんだ」とコメント。あえて完全休養を取らず、身体を動かすことで健康を維持しているようだ。
 
 また「前に健康なオフシーズンを過ごしたのがいつか覚えていないよ。特にここ数年はね」と故障に悩まされた近年を回顧。そして「今季はシーズンを通して活躍したい」と述べ、健康体でフルシーズンを戦うことを目標とした。
 
 チームはトレードでムーキー・ベッツ外野手、デビッド・プライス投手を補強し、88年以来32年ぶりの世界一へ本気だ。若き剛腕ウォーカー・ビューラー投手の台頭などもあるが、優勝には歴代屈指の大エースの力が不可欠。カーショウ自身初のチャンピオンリングに向け、一点の曇りもなさそうだ。