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エンゼルス・大谷翔平、投手復帰は「5月中旬が目標」GMが明かす 開幕はDH起用、先発陣は5人ローテに

2020/02/12

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マッドン新監督も慎重「非常に忍耐が重要になる」

 ロサンゼルス・エンゼルスのビリー・エップラーGMが、「二刀流」の復活を目指す大谷翔平選手について、投手としては5月中旬の登板を見込んでいることを明かした。米スポーツ専門サイト『ESPN』が11日(日本時間12日)、伝えている。
 
 大谷は2018年に右肘の靭帯再建手術(通称:トミー・ジョン手術)を受け、昨季は「打者専念」という形でシーズンを過ごした。そして、地道な調整を経て今季から再び投手としてマウンドに登り、1年目以来となる「二刀流」復活を目指している。
 
 昨年9月には左膝の手術を受け右肘のリハビリは数カ月にわたって滞っていたものの、再開とともに綿密な計画の下で投球プログラムを完了。年明けは通常通りのオフを過ごすことができたとされている。
 
 投手としての復活がさらに現実味を増し期待感が膨らむ中、エップラーGMは「投手としてマウンドに戻るのは5月中旬を目標にしている」と明かし、「何も不測の事態が起きなければ、彼はDH(指名打者)としてシーズンを開始することができるだろう」とコメント。開幕から二刀流という形はとらない方針を示した。
 
 一方、新指揮官であるジョー・マッドン監督も大谷について「忍耐はすべてにおいてキーワードだと思う。彼が経験した怪我の状況から抜け出すには、非常に忍耐が重要になる」と、投手の復帰を焦らせない考えを語っている。
 
 エンゼルスは開幕直後の先発ローテーションを大谷を除く5人で組むことになるが、これができるのは4月などスケジュール的に比較的オフが多い時期に限られる。また、大谷は投手として復帰後もDHとの兼ね合いで週1回の登板となる予定であることから、エップラー氏は「先発投手に休みが必要となった場合には、誰かを(スポットとして)入れることになる」と話した。
 
 現時点での先発ローテーションは、アンドリュー・ヒーニー投手、グリフィン・キャニング投手、新加入のフリオ・テラーン投手、ディラン・バンディ投手が確実とされている。大谷を除く5人枠の残り1人をマット・アンドリーズ投手や他の若手投手で争うことになるだろう。
 
 また、一時はロサンゼルス・ドジャースとのトレードでロス・ストリップリング投手を獲得する話もあったが、こちらは破談となった。数はいるものの決して“層が厚い”とは言えないエンゼルス投手陣。大谷の投手復帰を待つとともに、また新たに選手を獲得することになるのか、今後の動向に引き続き注目だ。