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“新エース誕生”へ。マリナーズ、技巧派左腕ゴンザレスと4年契約 加入後に才能開花した男の流出阻止

2020/02/04

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Getty Images



“キング”ヘルナンデスの後継者なるか

 シアトル・マリナーズが先発左腕のマルコ・ゴンザレス投手と2024年まで契約延長した。米公式サイト『MLB.com』が3日(日本時間4日)、伝えている。
 
 同サイトによると、マリナーズとゴンザレスは4年3000万ドル(約32億6000万円)で契約延長に合意。4年目となる24年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となる。また、25年には球団側にオプションが付いている。
 
 マリナーズのジェリー・ディポートGMはゴンザレスとの契約延長について「彼の存在感、競争心、(試合への)準備力、そしてリーダーシップが、チームの未来の鍵だ」とコメント。中心選手としてゴンザレスを評価していることを明かした。
 
 今月28歳の誕生日を迎えるゴンザレスは13年にセントルイス・カージナルスからドラフト1巡目(全体19位)指名されプロ入り。翌14年に早くもデビューを飾ると、17年途中にはマリナーズへトレードで移籍した。この移籍が後の才能開花へと繋がった。
 
 マリナーズでフルシーズンを経験した18年、ゴンザレスは13勝9敗、防御率4.00の成績を残してブレイク。チームの勝ち頭にまで成長すると、開幕投手に抜擢された昨季は34先発でアメリカン・リーグ5位タイの16勝13敗、防御率3.99の成績を残している。
 
 武器となるのは多彩な変化球。昨季の直球の平均球速は89.3マイル(約143キロ)と飛び抜けている訳ではないものの、シンカーやチェンジアップ、カーブなどの変化球を上手く操っている。奪三振が多いタイプではなく、凡打の山を築くタイプだ。
 
 再建中のマリナーズにとって、ゴンザレスは新たなエース候補。昨季、チームで2桁勝利を挙げた投手はゴンザレスのみ。ジュスタス・シェフィールド投手など、将来有望な若手投手も多いが、向こう数年間はゴンザレスがエースを務めることになるだろう。
 
 なお、チームからは長年エースを務めた“キング”ことフェリックス・ヘルナンデス投手が今季オフに退団。偉大なヘルナンデスの影をどこまで追えるだろうか。新エースとして期待されるゴンザレスの投球に注目だ。