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エンゼルスは今季91勝?MLB公式が予想 「ローテ改善は既存の戦力からも」新戦力期待も大谷翔平に注文

2020/02/02

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野手はトラウト&レンドーンで「チームは大きく変化」

 米公式サイト『MLB.com』が1日(日本時間2日)、昨季低迷したチームの今季の予想勝ち星を特集。中でも、大谷翔平選手を擁するロサンゼルス・エンゼルスは昨季の「72勝」から大幅増となる「91勝」に伸ばすだろうと見解を示した。
 
 同サイトは、昨オフの各球団の動きを交え、「残念ながら『忙しい』ことは必ずしも『良い』とは限らない」としつつ、どのチームが今季の勝ち星で最大の利益を上げることができるかを考察している。
 
 そして、米データサイト『ファングラフス』が算出した2020年シーズンの予想WAR(メジャー最底辺の選手と比べてどれだけチームの勝利に貢献したかを示す指標)を参照し、昨季各地区で低迷した球団をピックアップして今季の勝ち星の大幅増を予想した。
 
 まず筆頭に記されたのはエンゼルス。昨季はチーム打率が.247でリーグ15チーム中10位、チーム防御率は5.12で同12位と攻守ともに不調に終わり、最終的に72勝90敗(勝率.444)でアメリカン・リーグ西地区4位に沈んだ。
 
 しかし、同サイトは「2020年は間違いなく良くなる」と断言。72勝から19勝の上積みとなる91勝と予想した。「ジョー・マッドン監督の就任の影響はWARで計算することはできないが、トラウトのWAR8.9はムーキー・ベッツ(レッドソックス)のWAR6.3を2勝分以上上回り、影響を大きく受ける。そこに新加入のアンソニー・レンドーン内野手のWAR5.7が加わり、この2人の選手によってチームは大きく変化する」と野手2人の柱をキーマンに挙げている。
 
 また、投手陣に関しては「先発ローテーション投手のWARとブルペン投手のWARでメジャー30チーム中23位にランクされているが、オフに獲得したフリオ・テヘラン投手、ディラン・バンディ投手が健康とともにイニングを多く投げることが不可欠」とこちらも新戦力の先発投手のシーズンを通じての活躍を期待した。
 
 そして、新戦力だけでなく、予想の91勝を実際に積み重ねるためには「先発ローテーションの改善を既存の戦力からも行う必要がある」と言及。「(二刀流として)投手解禁となる大谷翔平が1週間に1回の登板というリズムに容易に戻り、アンドリュー・ヒーニー投手、グリフィン・キャニング投手が成長すること」とそれぞれの投手の力量の底上げが必要であるとしている。
 
 同サイトは、エンゼルスの他に昨季ナショナル・リーグ西地区最下位だったサンディエゴ・パドレスが70勝から86勝(+16勝)、ア・リーグ中地区3位だったシカゴ・ホワイトソックスが72勝から86勝(+14勝)と勝ち星の大幅アップを予想した。
 
 そして、ア・リーグ東地区4位でオフに山口俊投手や柳賢振投手を獲得したトロント・ブルージェイズも67勝から79勝(+12勝)と10勝以上の上積みを見込んでいる。しかし、同地区に関しては、昨季3位となったボストン・レッドソックスも84勝から地区優勝も狙える96勝(+12勝)に伸びるとしており、ニューヨーク・ヤンキース、タンパベイ・レイズを含めて激しい争いは必至となりそうだ。