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秋山翔吾争奪戦に敗れたカブス、次なる一手は? “不良債権”エルズベリー獲得の可能性浮上

2020/01/18

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年棒20億超も…過去2年間はプレーなし

 シカゴ・カブスがニューヨーク・ヤンキースを退団したジャコビー・エルズベリー外野手を獲得する可能性が浮上している。米メディア『New York Post』が17日(日本時間18日)、伝えている。
 
 今オフ、リードオフ候補の獲得が課題だったカブスは、埼玉西武ライオンズからフリーエージェント(FA)となっていた秋山翔吾外野手に注目。交渉の場にはついたものの、秋山はシンシナティ・レッズへ移籍し、複数球団が絡んだ争奪戦に敗北していた。
 
 そのため、リードオフ候補はまだ不在。メジャー定着が期待できる若手有望株がいる訳でもなく、昨季のように本来は中軸打者のカイル・シュワーバー外野手、アンソニー・リゾ内野手らがリードオフを務める可能性もある。そんな中、チームに驚きの獲得候補が現れた。
 
 同メディアによると、カブスはヤンキースを自由契約になったエルズベリーに興味を示しているとのこと。獲得候補に挙がる理由はエルズベリーがかつては優れたリードオフマンであったこと、格安で獲得できることだという。
 
 36歳のエルズベリーは07年からボストン・レッドソックスでプレー。その際には3度のシーズン50盗塁を達成するなど、優れた切り込み隊長として活躍した。11年にはトリプルスリー(打率.321、32本塁打、39盗塁)も達成している。
 
 しかし、14年に7年総額1億5300万ドル(約168億5000万円)でヤンキースに入団すると、徐々に成績は下降。複数箇所の故障など、契約後半は主にけがとの闘いだった。18年からは主に左臀部の故障、患部の手術の影響もあり、メジャーでの出場はない。
 
 なお、ヤンキースはエルズベリーが故障離脱中、球団の許可を得ていないまま医療機関で治療をしていたことを理由に、残りの契約金の支払いを拒否。これに選手会の仲裁が入るなど、事態は泥沼化している。
 
 現段階でかつてのようにプレーできるのかは不透明。けがの回復具合も気になるところだ。高額な契約金と成績が釣り合わない“不良債権”選手の代表格でもあったエルズベリーだが、果たしてカブスが新天地となるのだろうか。