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レッドソックス、コーラ監督を解任「先導は不可能」 アストロズとの2球団でサイン盗みを首謀か

2020/01/15

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Getty Images



アストロズは厳罰のGM&監督を解任…レッドソックスはMLBの調査報告を前に決断

 ボストン・レッドソックスが、2月のスプリングトレーニング(春季キャンプ)を直前に控え、アレックス・コーラ監督を解任する決断に至った。米公式サイト『MLB.com』が14日(日本時間15日)、伝えている。
 
 コーラ監督が、ヒューストン・アストロズが2017年~2018年シーズンに「サイン盗み」を行っていたとされる調査報告がされた翌日にレッドソックスを去ることになった。
 
 MLB(メジャーリーグ)機構のコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏は13日(同14日)、映像解析の技術を用いてサイン盗みをしたとするアストロズの調査報告の中で、当時アストロズのベンチコーチだったコーラ氏が深く関与していたことも明らかにした。
 
 調査によってアストロズのサイン盗みが明らかになったことで、MLBはまずジム・ルーノーGMとA.J.ヒンチ監督に対して1年間出場停止などの厳しい処分を下し、球団はそれを受けて両者の解任を発表。そして同時に、MLBがコーラ氏に対してどのような処分を下すのか注目が集まっていた。
 
 当初は、現在レッドソックスにも浮上しているサイン盗み疑惑についてMLBの調査が完了してからコーラ氏への処分が発表されるものとされていたが、その報告を前に球団側が同氏との“決別”を決めた。
 
 レッドソックスは2018年に、監督就任1年目だったコーラ氏の下でワールドシリーズを制したが、その際にも同氏の主導でアストロズと同様のサイン盗みが行われていたとの疑惑が浮上。当時レッドソックスに所属していた選手が複数証言者として現れるなど、今のところ信憑性の高いものとなっている。
 
 同サイトによれば、レッドソックスはコーラ監督の解任について「アストロズの調査に関連する報告について話し合い、調査結果とコミッショナーの裁定を踏まえ、アレックス(・コーラ氏)が球団を効果的に先導することは不可能であると決定した」と声明を発表している。
 
 調査報告の内容によっては、レッドソックスに対してもMLBから処分が下されることが濃厚。しかし、2球団にまたがってサイン盗みの“首謀者”となったとされるコーラ氏個人に対してはより重い処罰が下るのは避けられないだろう。