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メッツがFAポーセロと合意 16年CY賞投手が加入、球団GM「優勝は優れた先発投手から生まれる」

2019/12/13

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前日には先発ワカを獲得

 ニューヨーク・メッツはボストン・レッドソックスからフリーエージェント(FA)となっていたリック・ポーセロ投手と契約合意した。米公式サイト『MLB.com』が12日(日本時間13日)、伝えている。
 
 ボストンで活躍した名投手が、新天地にニューヨークを選んだ。メッツとポーセロは1年1000万ドル(約11億円)で契約合意。16年には22勝を挙げてサイ・ヤング賞を受賞するなどしていたが、今季は32先発で14勝12敗、防御率5.52とキャリアワースト級のシーズンを送っていた。
 
 しかし、09年のデビューから11年連続で27先発&160イニング以上を記録するなど、そのタフネスぶりはメジャー屈指。元々エース級の投手とは言えないポーセロだが、ローテ3~4番手としては十分に頼もしい投手だ。
 
 なお、メッツは前日にもセントルイス・カージナルスからFAとなっていたマイケル・ワカ投手を獲得。今季はわずか6勝に終わったが、15年には自己最多の17勝を記録。元々はドラフト1巡目(全体19位)の選手で、カージナルスにとっては期待の星だった。
 
 今回のポーセロ加入、そしてワカもチームに加わることで、メッツのローテーションは盤石なものになるだろう。エースには2年連続サイ・ヤング賞に輝いたジェイコブ・デグロム投手、“雷神”の愛称で知られるノア・シンダーガード投手らがおり、球界を代表する剛腕2人がローテを率いる。
 
 そこにマーカス・ストローマン投手、スティーブン・マッツ投手ら実績ある投手が続く。ポーセロとワカは主にローテ5番手の座を担うことになるが、1~3番手全員が健在な場合は4番手のマッツも含め、誰かがリリーフへ回る可能性もある。
 
 充実したローテーションを完成させたメッツだが、ブロディ・バンワゲネンGMは「優勝は優れた先発投手たちから生み出される」とコメント。ジョシュ・ヘイダー投手(ブリュワーズ)の獲得にも興味を示すなど、補強はまだまだ終わらない模様だ。
 
 なお、同地区のワシントン・ナショナルズはスティーブン・ストラスバーグ投手の残留が決定。マックス・シャーザー投手ら擁する強力ローテ継続が来季も濃厚となるが、メッツとどちらが優位に立つだろうか。激戦区が予想されるナ・リーグ東地区だが、この2チームの対決にも注目が集まりそうだ。