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カブス、韓国人左腕・柳賢振の獲得を重視 FA目玉の争奪戦参加せず安価で先発ローテ補充へ

2019/12/08

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健康面不安も類い稀な“長所”は買いポイント

 シカゴ・カブスが、今オフの補強についてロサンゼルス・ドジャースからフリーエージェント(FA)となった韓国人左腕の柳賢振投手を重視していることが分かった。地元メディア『NBCスポーツ・シカゴ』が7日(日本時間8日)、伝えている。

 今季84勝78敗(勝率.519)でナショナル・リーグ中地区3位でポストシーズン進出を逃したカブスは、オフに今季7勝を挙げた先発左腕コール・ハメルズ投手がFAとなった(のちにアトランタ・ブレーブスと契約)。

 これを受けて、同サイトは「先発ローテーションを埋めようとしている」としながらも、市場の目玉であるゲリット・コール投手らの争奪戦には参加しないと報道。

 コールの他にもスティーブン・ストラスバーグ投手やマディソン・バムガーナー投手など多くの有力な先発投手がいるが、同サイトは「セオ・エプスティーン編成総責任者は、左腕の柳をはるかに手頃な価格で獲得できる選択肢として検討している」と伝えている。
 
 柳は今季29試合に登板して14勝5敗、防御率2.32の成績でリーグ最優秀防御率のタイトルを獲得。サイ・ヤング賞候補にもノミネートされるなどキャリアハイのシーズンを送った。
 
 しかし、柳に常に付いて回るのは故障への懸念。これまでに首痛や左の肩や肘を負傷するなど健康面への不安が評価を落とす要因にもなっていた。
 
 キャリアハイの成績を送った今オフもその話は絶えず、FA市場にいる有力な先発投手の中では比較的評価の低い選手として各メディアに評価されている。しかし、『NBCスポーツ・シカゴ』もその懸念を紹介しながらも、「ネガティブなものはさておき、優れたものもたくさんある」と好意的だ。
 
 その理由として、同サイトは柳について「鋭い打球を打たれないことに優れ、今季の打球の平均初速は85.3マイル(約137キロ)と上位4%に入る。さらに与四球率も低い」と評価し、その制球の良さを強調している。
 
 もしも柳を獲得するなれば、退団したハメルズの穴を埋めるように同じ左腕がローテーションに加わることとなり、ジョン・レスター投手、ホセ・キンターナ投手とともに左腕の数は変わらず3人。そこに復活の兆しを見せたダルビッシュ有投手、カイル・ヘンドリクス投手という右腕を入れ、強力なローテーションが完成する。
 
 左腕で言えばバムガーナーという選択肢もあるが、実力を備えながらより安価で獲得できるであろう32歳の柳も大きな利点を持った選択肢と言えるだろう。
 
 2年ぶりのポストシーズン、そして2016年以来の世界一を目指す強豪カブスだけに、今オフもニューヨーク・ヤンキースやドジャースとともに注目していきたいチームの1つだ。



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