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レッドソックス、高年俸のMVP男ベッツを手放せず 1年後の価格高騰を危惧され他球団は沈黙

2019/12/08

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米メディアは意外にも?好意的「妥協したりしてはいけない」

 今オフ中のトレードの噂が多く挙がるボストン・レッドソックスのムーキー・ベッツ外野手について、一転してその可能性が低くなっていることが分かった。米メディア『CBSスポーツ』が6日(日本時間7日)、伝えている。
 
 レッドソックスは今オフ、年俸総額を大幅削減するため、これまでに昨季のアメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)で年俸2000万ドル(約21億6000万円)のベッツをトレードする動きが伝えられてきたが、どうやら来オフまでチームに居続けることになりそうだ。
 
 同サイトによれば、ベッツと同時にトレードの噂があった主砲のJ.D.マルティネス外野手がオプトアウト(契約破棄)の権利を行使せず残留が決まったため、ベッツの移籍は濃厚であるとされていた。
 
 しかし、1年後にフリーエージェント(FA)となり市場価値を見極めたいベッツは、その来オフさらに年俸が高騰することが避けられない。このことから、FAとなるまで残り1年しかない同選手に対して高額の契約金を払えるライバル球団は無いだろうと伝えている。
 
 ぜいたく税の対象とならないよう年俸総額を抑えたいレッドソックスとしては頭を抱えるところだが、同サイトはベッツが来季もレッドソックスのユニホームを着ることを好意的に見ている。その理由は、戦力的な面でベッツが欠かせない存在となっているからだ。
 
 同サイトは「ベッツを手放すのは賢明ではない。ベッツはエリートパフォーマー。レッドソックスはベッツ、ザンダー・ボガーツ内野手、ラファエル・デバース内野手、アンドリュー・ベニンテンディ外野手、エドゥアルド・ロドリゲスといった象徴的な選手を維持するべきだ。この状況を壊したり、妥協したりしてはいけない」と言及。2018年に世界一を勝ち取った戦力を残し、来季に向けて強さをキープすることを勧めている。

 今季はニューヨーク・ヤンキース、タンパベイ・レイズに次いでアメリカン・リーグ東地区3位に沈び悔しい思いをしたレッドソックス。それを晴らすように、来季も高年俸ながら確かな能力を持つベッツを擁し、再びワールドシリーズ制覇へと挑んでいくことになりそうだ。