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ロイヤルズ、通算121Sの救援右腕とマイナー契約 ドラフト639位からWS経験の“雑草魂”再び

2019/12/08

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2年目の13年にカージナルズで74登板、14年~15年で計93セーブ

 カンザスシティ・ロイヤルズが、かつてセントルイス・カージナルスでワールドシリーズを経験したベテラン救援右腕トレバー・ローゼンタール投手とマイナー契約を結んだ。米公式サイト『MLB.com』が7日(日本時間8日)、伝えている。
 
 29歳のローゼンタールは2009年にカージナルスから21巡目(全体639位)で指名を受けて入団。2012年にメジャーデビューし、100マイル(約161キロ)前後の速球などを武器に2年目の2013年には74試合に登板した。
 
 そしてチームはその年に4年ぶりにナショナル・リーグ中地区を制すと、ワールドシリーズまで進出。ローゼンタールも貴重なリリーフ投手として同シリーズ4試合に登板して1勝0敗、防御率0.00と活躍し、世界一こそ果たせなかったが一気に名前を売ったシーズンとなった。
 
 同サイトによれば、ローゼンタールはロイヤルズと1年200万ドル(約2億2000万円)+出来高225万ドル(2億4000万円)でマイナー契約を結び、来年のスプリングトレーニング(春季キャンプ)に招待されたという。
 
 カージナルス時代の2014年(45セーブ)~2015年(48セーブ)で計93セーブをマークした実績ある右腕だが、メジャー7年目の今季は右肘側副靭帯再建手術(通称:トミー・ジョン手術)から復活を懸けるシーズンで、ワシントン・ナショナルズとデトロイト・タイガースの2球団で計22試合の登板にとどまりフリーエージェント(FA)になっていた。
 
 ドラフト全体639位ながら、これまで積み上げてきたセーブ数は「121」と見事な“下剋上”を果たした雑草右腕。2年目以降では初めて0セーブに終わった悔しい今シーズンを経て、カージナルス時代に慕ったマイク・マシーニー新監督の下、かつての輝きを再び見せることはできるだろうか。

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