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最強リリーフ左腕が移籍市場へ参入か ブリュワーズ・ヘイダーにトレード案、メッツが興味

2019/12/03

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奪三振力は驚異的、75.2イニングで138三振

 ミルウォーキー・ブリュワーズのジョシュ・ベイダー投手がトレードされる可能性が浮上した。米公式サイト『MLB.com』が2日(日本時間3日)、伝えている。
 
 メジャー屈指の“奪三振マシーン”に移籍の可能性が浮上した。同サイトによると、ブリュワーズはヘイダーのトレードについて前向きな姿勢であることが判明。チームの看板投手を放出する考えがあることが分かった。
 
 ヘイダーは今季61試合で防御率2.62、メジャー3位タイの37セーブをマーク。75回2/3を投げて138三振を奪うなど、驚異的な奪三振は健在だった。デビューから3年で通算防御率も2.42。複数イニングを投げることも少なくなく、新時代のリリーフエースとして大活躍を見せている。
 
 現在25歳と若く、フリーエージェント(FA)になるのは2024年オフとかなり先。保有期間こそ長いが、年棒調停権を有することになれば、高額年棒を支払わなければならない可能性もある。決して資金力に余裕のある訳ではないブリュワーズにとっては問題となるだろう。
 
 加えて、ウィル・スミス投手(ブレーブス)、ドリュー・ポメランツ投手(パドレス)ら有力なFA左腕たちが次々と契約を決めており、移籍市場には左のリリーフが少ない状態にある。そのため、このタイミングでトレードに出せば、見返りが大きくなるということも放出案が浮上する理由だという。
 
 同メディアによると、既に興味を示しているのがニューヨーク・メッツだと伝えてられている。今季は貯金「10」と好調だったメッツだが、救援防御率4.99はリーグ13位と低迷。ブルペン陣がチームのアキレス腱となっていた。
 
 特に、開幕前は新クローザーとして大きな期待を寄せられていたエドウィン・ディアズ投手が66試合で防御率5.59、26セーブと不振。昨季はシアトル・マリナーズで防御率1.96、57セーブだっただけに、人が変わったようなシーズンを送っていた。
 
 トレード市場に参入するとなれば、間違いなく最大の目玉選手となる。1人で戦況を大きく変え得る投手なだけに、交換相手の代償は高くつくが、争奪戦となるかもしれない。