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ヤンキース「ブルペン最強化計画」再び!トライネン獲得に興味 18年に38Sで驚異の防御率0点台

2019/11/30

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Getty Images



コール獲得で先発陣強化するはずが…

 メジャー屈指のブルペン陣を誇るニューヨーク・ヤンキースが、さらなる強化を図ろうとオークランド・アスレチックスのブレイク・トライネン投手の獲得に興味を示しているようだ。米公式サイト『MLB.com』が29日(日本時間30日)、伝えている。
 
 ヤンキースのブルペン陣は、現在アダム・オッタビーノ投手、ザック・ブリットン投手、アロルディス・チャップマン投手を抱え、メジャー全30球団の中でも最高の戦力の一つと言える。そしてこの戦力を持って2012年以来となる地区優勝を果たしたが、最終的にはワールドシリーズ進出を逃し、2010年代を一度もリーグ優勝を果たせないまま終えてしまった。
 
 この屈辱に対して、ならばさらなる強化を図ろうという動きがみられている。米メディア『MLBネットワーク』インサイダーであるケン・ローゼンサル氏によれば、アスレチックスのトライネンの獲得に興味を示しているというのだ。
 
 現在31歳のトライネンは、メジャー5年目の2018年にクローザーとして68試合に登板して9勝2敗38セーブ、防御率は驚異の0.78をマークしてサイ・ヤング賞投票6位タイに食い込む活躍を見せた。しかし、今季は右肩の張りで負傷者リスト(IL)に入るなど57登板で16セーブ。それでも、2年連続でチームのポストシーズン進出に大きく貢献した。
 
 ヤンキースは、先発陣強化のため今オフシーズンでフリーエージェント(FA)市場の目玉となるゲリット・コール投手の獲得に動いているとされているが、コールの出身地に本拠地を置くロサンゼルス・エンゼルスなどとの争奪戦が報じられており楽観視はできない。
 
 そこで出てきたトライネン獲得論。もし現実にブルペン陣に加えることができれば、リードしている場面なら後半4イニングを彼らで賄うことが理論上可能となる。田中将大投手ら先発陣の負担を軽減させ、シーズンを通じてより楽な戦いができるだろう。2020年代のヤンキースが、再び世界一の称号を手にするために、あらゆる手段を模索している。

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