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ヤンキースは柳賢振を獲得すべきだが…同時に難題も 本拠地の「プレッシャー」と市民の「失望」

2019/11/23

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成績は今季ピカイチも市場狭く…年齢に加え故障歴も懸念

 ロサンゼルス・ドジャースからフリーエージェント(FA)となっている韓国人左腕の柳賢振投手について、米公式サイト『MLB.com』が22日(日本時間23日)、獲得すべき球団を特集。その上位3位の中には田中将大投手が所属するニューヨーク・ヤンキースが入っている。
 
 柳はメジャー6年目の今季29試合に登板して14勝5敗、メジャートップの防御率2.32とキャリアハイの成績マーク。ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞レースでも2位に入り、FA市場の目玉選手の一人に数えられている。
 
 しかし、同サイトは柳について成績以外のことが「市場を狭める可能性がある」と言及。来年3月に33歳になる年齢と度重なる故障で満足にシーズンを送れた年が少ないというのが理由だ。さらにメジャー契約からドジャース一筋でカリフォルニア州に留まることを望んでいるともされている。
 
 それでも、先発投手を欲する球団にとっては見逃せない選手。同サイトでは「獲得に動かない球団」「獲得すべきだが難しい球団」「本当に獲得に動くべき球団」に分けて紹介し、「本当に獲得に動くべき球団」として3位ヤンキース、2位ミネソタ・ツインズ、1位シカゴ・ホワイトソックスとランクしている。
 
 中でもヤンキースについては、「ヤンキー・スタジアムの右翼エリアは狭く(スタンドへの距離が短い)、そこに向かって引っ張る左打者と対戦するために質の高い先発投手を加える必要がある」とその必要性を力説。ちなみに、柳は今季左打者に対して被打率.199、右打者に対しては.245の成績を残した。
 
 しかし、「このプレッシャーになる球場でプレーさせることを説得するには苦労するかもしれない。加えて、(最大の目玉である)ゲリット・コール投手やスティーブン・ストラスバーグ投手を獲得できなければニューヨーク市民を失望させることになる」と複雑な問題を抱えていることも紹介した。
 
 ヤンキースの先発投手陣は、今季11勝の田中将大をはじめ、同15勝のジェームズ・パクストン、同12勝のJ.A.ハップ、昨季19勝を挙げたルイス・セベリーノ、そして今季18勝を挙げながらDV規定違反で制限リストに入ったドミンゴ・ヘルマンがいる。この内パクストンとハップが左腕だが、故障者続きとなった今季のヤンキースを見ると来季も懸念が漂う。
 
 もし仮にヤンキースが獲得となれば西海岸の温暖なロサンゼルスから東海岸のニューヨークに移り住むことになる。気候への対応が求められ、元々故障歴のある柳にとっては負担がかかる可能性もある。それでも、この10年リーグ優勝に届かなかったという屈辱を振り払うためにチームはあらゆる手立てをするはずだ。
 
 ヤンキースがどんな補強の動きをするのか、そして柳がどんな決断を下すのか、大きな注目が集まる。




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