大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » ニュース » マリナーズ、2Aの若手有望株と異例6年契約! 地区最下位からの巻き返しへ“秘策”実るか

マリナーズ、2Aの若手有望株と異例6年契約! 地区最下位からの巻き返しへ“秘策”実るか

2019/11/23

text By

photo

Getty Images



2017年ドラフト1巡目、球団若手有望株ランク4位

 シアトル・マリナーズが、プロスペクト(若手有望株選手)のエバン・ホワイト内野手と6年2400万ドル(約26億円)の契約に合意したことが分かった。米スポーツ専門サイト『ESPN』が22日(日本時間23日)、伝えている。
 
 現在23歳のホワイトは、ケンタッキー大在学時の2016年に第40回日米大学野球選手権で来日経験を持ち、翌2017年にドラフト1巡目でマリナーズから指名され入団した。
 
 1年目にA+、そして2年目の2018年には早くも3Aに昇格すると、今季は2Aアーカンソー・トラベラーズで92試合に出場。打率.293(365打数107安打)、18本塁打、55打点、OPS(出塁率+長打率).838をマークし、球団の若手有望株ランキングで4位に位置している。
 
 同サイトのジェフ・パッサン記者によれば、マリナーズとホワイトの契約は最大で5000万ドル(約54億円)にも及ぶと報道。
 
 昨年にはフィラデルフィア・フィリーズが当時3Aだったスコット・キンガリー外野手と6年2400万ドル(約26億円)、シカゴ・ホワイトソックスも当時3Aのイーロイ・ヒメネス外野手と長期契約を交わし、彼らは期待に応えてメジャーで活躍を続けているが、マイナー選手の長期契約はまだまだ異例の事柄だ。
 
 マリナーズは今季、68勝94敗でアメリカン・リーグ西地区最下位。90敗以上は2013年(91敗)以来という散々なシーズンを送ってしまった。
 
 ホワイトの定位置は一塁だが、今季のマリナーズの一塁手ではオースティン・ノラが59試合、ダニエル・ボーゲルバックが57試合、シーズン途中でニューヨーク・ヤンキースに移籍したエドウィン・エンカーナシオンが45試合に出場し、この3選手の中で唯一チームに残るのは今季30本塁打を放った26歳のボーゲルバックのみ。層の薄いポジションなだけに、ホワイトの飛躍への期待は大きい。
 
 同地区には今季ワールドシリーズに進んだヒューストン・アストロズが所属しており、来季も厳しい戦いになることは間違いないが、ホワイトなど若手選手を起用しながら上位進出を狙っていきたいところだ。

1 2