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MLBはコールら有力投手が多くFA市場に 実績ある投手でも格差…難航なら成績に悪影響の懸念

2019/11/10

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筆頭2投手に次ぐ“3番手”が混戦状態だが…

 今オフのメジャーリーグ(MLB)のフリーエージェント(FA)市場は有力投手で溢れている。今季20勝を挙げたヒューストン・アストロズのゲリット・コール投手、ワールドシリーズMVPに輝いたワシントン・ナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ投手がその筆頭だが、それに次ぐ投手に注目が集まっている。
 
 まずはニューヨーク・メッツからFAとなった29歳右腕のザック・ウィーラー投手。今季11勝8敗、防御率3.96の成績を残し、メジャー5年目ながら2年連続、自身3度目の2桁勝利となった。
 
 米スポーツサイト『ESPN』では9日(日本時間9日)、「市場価格にもよるが、コールの争奪戦に敗れたチームは、その卓越性と年齢的な魅力からウィーラーへ熱視線が向く」と言及。「この夏のトレード期限間際にはアトランタ・ブレーブス、ニューヨーク・ヤンキース、アストロズ、タンパベイ・レイズがメッツと面談を行い、この冬の彼への関心を予示した」と獲得へ動く可能性を示唆している。
 
 また、このウィーラーと並んでサンフランシスコ・ジャイアンツからFAのマディソン・バムガーナー投手、ロサンゼルス・ドジャースからFAの柳賢振投手も市場の大物選手として名前が挙がっている。
 
 しかし、この3選手の評価は明暗が分かれている。まず3度の世界一に貢献している通算119勝のバムガーナーは、記者の間で複数年に渡って平均以上のイニングを投げられると確信され争奪戦が必至。その一方で、今季14勝でリーグ最優秀防御率(2.32)をマークした柳は32歳という年齢や度重なる故障歴、そしてリーグ平均程度の奪三振率(22.5%)という数字から唯一オファーの声が聞かれず他の2人と比べて「“格差”が生じている」としている。
 
 昨オフは歴史的な市場の停滞でブライス・ハーパー外野手、マニー・マチャド内野手といった大物野手の契約がもつれた。その停滞の中で、投手では当時通算333セーブを誇っていたクレイグ・キンブレル投手でさえ契約が開幕までにまとまらず、夏にやっとシカゴ・カブスと契約を果たしている。
 
 そのキンブレルは0勝4敗13セーブ、防御率6.53と圧倒的な自己ワースト記録で今季を終えた。この前例から今オフも契約が遅れれば遅れるほどシーズンの成績に悪影響が及ぶ懸念があるだけに、数多くいる有力投手の契約はシーズンの行方を占うものとしても気になるところだ。




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