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ヤンキース守護神のチャップマン退団か 現契約破棄の可能性…速球王がFA市場参入も

2019/11/02

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活躍する一方で…球速低下の事実

 ニューヨーク・ヤンキースのアロルディス・チャップマン投手が、チームを退団する可能性が浮上している。米メディア『Empire Sports Media』が1日(日本時間2日)、伝えている。
 
 ヤンキースはクローザー流失の危機に直面している。同サイトによると、チャップマンは球団との契約延長を望んでいるが、早くに契約がまとまらない場合、オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してフリーエージェント(FA)を選択する可能性が高いようだ。
 
 チャップマンは今季で5年8600万ドル(約93億円)の3年目までが終了。3年目終了後にオプトアウトすることが可能で、権利を行使した際には、残り2年3000万ドル(約32億5000万円)の契約を蹴ってFA市場へ飛び出すことになる。
 
 今季は60試合で防御率2.21、57回を投げて85奪三振と相変わらずの剛腕ぶりを発揮。37セーブはアメリカン・リーグ2位、両リーグを通じても3位タイで最優秀救援投手賞にも選ばれた。クローザー不在に悩む球団は少なくなく、FAを選択するならば間違いなく目玉選手の1人となるだろう。
 
 ヤンキースにはザック・ブリットン投手、アダム・オッタビーノ投手らクローザーも務められる投手が揃っているものの、長年ヤンキースの9回を締めてきたチャップマンが移籍となると、自慢のブルペン陣が弱体化してしまう可能性もある。
 
 しかし、チャップマン自身もヤンキース移籍の2016年を機に直球の平均球速が徐々に低下しており、かつては100マイル(約161キロ)超は当然だったものの、昨季は平均99.1マイル(約158キロ)、今季は平均98.2マイル(約157キロ)と徐々に落ち込んでいる。
 
 高速スライダーなど他にも武器となる球種を持つチャップマンだが、最大の長所となる球速の陰りは見逃せない。年齢も来年2月で32歳となるため、“速球派”として衰え始めてもおかしくはない頃だ。
 
 成績は良好、その一方で球速低下の事実もあるチャップマンを、ヤンキース側はどう評価するだろうか。チャップマンは以前にもヤンキースに愛着があることを語っていたが、来季は新たなユニホームに袖を通しているかもしれない。