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ロイヤルズ新監督にマシーニー氏就任 通算勝率.555の名将、昨季途中まではカージナルス指揮

2019/11/01

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チームは2年連続100敗の“暗黒時代”

 カンザスシティ・ロイヤルズの監督としてマイク・マシーニー氏が新たに就任することが分かった。同氏は昨年途中までセントルイス・カージナルスの監督を務めていた。米公式サイト『MLB.com』が31日(日本時間11月1日)、伝えている。
 
 ポストシーズンも幕を閉じ、遂に2010年代が終わりを告げたメジャーリーグ。時代は一区切りを迎え、いよいよ20年代に突入していく中、現在は球団再建中にあるロイヤルズの新監督が決定した。
 
 前任のネッド・ヨースト氏に続いて監督を務めるのはマイク・マシーニー氏。マシーニー氏は、昨年末にデイトン・ムーアGMの特別アドバイザーとしてロイヤルズ入りしている。フロントの職務を経て、17代目監督に就任することになった。
 
 現役時代は捕手として4度のゴールドグラブ賞(2000年、2003年~2005年)を受賞するなど活躍したマシーニー氏だが、12年にセントルイス・カージナルス監督に就任すると見事な手腕を発揮。就任1年目でチームはポストシーズンに進出する。
 
 以降も安定して勝ち続け、13年から15年まで3年連続地区首位を達成。しかし昨季はシーズン途中まで勝率.505と勝ち越しながらも優勝争いに絡めず、そのことが原因となって7月に途中解雇となっていた。
 
 マシーニー氏がカージナルスを率いた計7シーズンでは全て勝率5割以上と非常に優れた成績だった。通算成績は、591勝474敗、勝率.555、ポストシーズン通算では21勝22敗で、監督としてのワールドチャンピオンの経験はまだない。
 
 実績からも指揮官として非常に期待できるマシーニー氏だが、新天地でいきなり勝ち続けるのは困難を極めそうだ。新たに率いるロイヤルズは、今季59勝103敗と低迷。昨季に続いて2年連続100敗を喫しており、現在は若手選手の成長を待つ状態が続いている。
 
 チームには看板選手であるウィット・メリフィールド内野手や今季本塁打王(48本)のホーヘイ・ソレーア内野手らがいるが、全体的な選手層はかなり手薄で、機動力野球を掲げているが目立った結果は出ていない。強豪チームへ返り咲くにはもう少し時間がかかるだろう。
 
 ロイヤルズといえば14年にワールドシリーズ出場を果たし、翌15年にはリベンジで世界一を達成したことが記憶に新しい。2010年代で経験した黄金期を再現したいところだが、マシーニー新監督がその口火を切ることができるだろうか。