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下剋上ナショナルズ、勢い止まらずアストロズに連勝 バーランダーは史上初PS通算200奪三振もWS初勝利遠く【MLBワールドシリーズ】

2019/10/24

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カート・スズキの勝ち越し弾

 ヒューストン・アストロズ(ア・リーグ西地区)とワシントン・ナショナルズ(ナ・リーグ東地区)によるワールドシリーズ第2戦が23日(日本時間24日)、アストロズ本拠地ミニッツメイド・パークで行われた。試合は、ナショナルズが12-3で快勝し、シリーズ連勝を飾った。
 
 アストロズ先発は、今季メジャートップの21勝を挙げたジャスティン・バーランダー投手。ここまでワールドシリーズでは通算5試合に登板し、0勝4敗と未勝利に終わっているが、この日も立ち上がりに苦しんだ。初回、先頭打者を四球で歩かせると、2番イートンに安打を打たれて一、二塁のピンチ。さらに続くレンドーンにレフトへの適時二塁打を浴び、いきなり2点を失った。
 
 対するナショナルズ先発のスティーブン・ストラスバーグ投手もピリッとしない。今季ナ・リーグトップの18勝を挙げた投球は影を潜め、ブレグマンの本塁打など3連打を浴びて2-2同点に追いつかれる。
 
 しかし、両先発は2回以降立ち直りを見せると、ともに6回まで追加点を許さぬ投球。バーランダーは2回のロブレスから奪った三振で、史上初となるポストシーズン200奪三振をマークした。
 
 試合は2-2のまま終盤7回に突入。均衡を破ったのは、ベテランの一振りだった。ナショナルズは、7回先頭のカート・スズキがバーランダーに対し、1ボールからの2球目、高めに浮いた速球を弾き返すと、打球は左中間スタンドへ。待望の追加点を挙げて勝ち越しに成功する。
 
 さらにナショナルズは、バーランダーが続くロブレスに四球を与えたところで降板すると、アストロズを一気呵成に攻め立てる。2死満塁のチャンスから、ケンドリック、カブレラ、ジマーマンの3連打などで、この回一挙6得点。8-2と試合を大きく動かした。
 
 さらに8回以降もイートンの2ラン本塁打などで追加点を挙げ計12得点。アストロズは最終回にマルドナードのソロ本塁打で1点を返したが、反撃は続かなかった。序盤の投手戦から打って変わって大差でナショナルズが勝利し、4戦先勝の今シリーズの通算成績はアストロズ0勝、ナショナルズ2勝となっている。